ホムドクスクエア

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神経内科に初診でかかられる患者さんの代表的な3主徴は頭痛、めまい、手の痺れです。今回は、めまいについてご紹介します。
「めまい」といっても、その中には様々な症状が含まれます。代表的なのは天井がぐるぐる回ると表現される回転感を伴うめまい(回転性めまい)です。
また単に頭がふらふらするといった動揺性めまいもあります。頭から血がひいて眼の前が真っ暗になる立ちくらみもめまいと表現されます。
めまいを生じる病気は大変多くありますが、めまいの性質、突発性か持続性か、反復するかどうか、頭痛や神経症状などの随伴症状があるかどうかなど問診によりだいたい診断の目安がつきます。
以下に代表的なものを提示します。
良性発作性頭位性めまい
頭の位置を変化させることによって生じる回転性のめまいが特徴的です。朝起きたとたんにめまいがした、寝返りをうったらぐるぐると目が回った、うつむいたらめまいがしたなどと訴えられます。難聴や耳鳴りはまったく生じません。めまいの中で最も頻度が高い疾患です。通常放置していても自然に治ります。ただ発作をり返す事もあります。
メニエール病
耳鳴りと難聴を伴う回転性のめまい発作を繰り返します。大変有名な病気ですが、良性発作性頭位性めまいに比べて頻度はさほど高くはありません。強い発作では嘔気、嘔吐も生じます。数時間から数日持この間、日常生活が妨げられます。軽い発作では頭がふらつく程度ですむ場合もあります。発作を繰返すびに聴力障害が進行することがあり、注意が必要です。通常は片側のみの障害ですが、20%ぐら両側に広がることがあります。
前庭神経炎
激しい回転性めまいが突然に嘔吐を伴って生じます。発作は数日間続き、その後数週間ぐらい軽度のふらつきが残ることがあります。聴力障害がまったく生じないのが特徴です。ウイルス感染の後で生じるこがありますが、大部分は原因不明です。
突発性難聴
原因不明の高度の難聴が突然に生じ、同時にめまいを伴うことも多い病気です。聴力の回復のために早期よりの治療が重要で、耳鼻科専門医でみてもらう必要があります。
聴神経腫瘍
持続的なめまいが耳鳴りと難聴を伴って生じます。回転性めまいは少なく、頭がふらふらするなど動揺めまいが多いようです。中年以降に発症することが多く、耳鳴りやめまいを伴う片側だけの難聴が進行す時に疑われます。早期に発見すれば、聴力を保った状態で完全摘出が可能です。MRI検査で診断できます。
中枢性めまい(脳幹、小脳、大脳の障害)
上記の内耳や前庭神経障害などのめまいでは、激しいめまい発作であっても生命にかかわる危険性がないのに対して、中枢性めまいでは脳幹部の梗塞、小脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害、脳腫など危険なめまいが存在しています。とくに激しい頭痛を伴う時は注意が必要で、小脳出血やくも膜下出の可能性があり緊急を要します。小脳出血ではめまい発作だけで頭痛を伴わないこともあります。
また飲み込みにくい、ろれつが回らないなど嚥下や構音障害、顔面や四肢(手足)のしびれ、脱力発作などの神経症状を伴う時は、脳幹部の障害が疑われます。
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