ホムドクスクエア

hd15-1.JPG

神経内科に初診でかかられる患者さんの代表的な3主徴は頭痛、めまい、手の痺れです。

今回は、手の痺れについてご紹介します。

 

神経内科医が、手足のしびれを診察する際は、手から脳までの神経回路のどこに問題があるかを調べます。そうやって手のしびれの原因部位をチェックし、病気の可能性がある場所を検査して異常がないか調べるのです。一般に以下の3つが頻度的に多いものです。

 

①頚椎症

神経は首~鎖骨の下あたり~肩~腕~手というように通っていますが、この間にある神経が、 何らかの理由で圧迫されることにより痺れが発生しまうのです。一般に指の単位でしびれる場合は、頚椎症が疑われます。13指がしびれる場合は頚椎の56番、35指がしびれる場合は頚椎の67番の変形が考えられます。手の痺れを自覚した際は、指単位のしびれであるか否かを検討してください。また痺れが起きてしまう原因に「肩凝り」があり、肩凝りに依って緊張、硬くなった筋肉が神経を圧迫させてしまうという症状を引き起こす事もあります。

 

②脳血管障害

脳血管障害と聞くと、麻痺したり倒れたりするイメージがあるかもしれませんが、小さい出血や梗塞の場合は、しびれだけの症状のこともあり、日常生活に大きな支障はありません。ただし、この小さな出血、梗塞のサインである「しびれ」を放置してしまうと、その後、大きな出血が起きる可能性が高いといえます。特に、突然痺れが出現した場合は、脳血管障害の可能性が高くなります。逆に、何ヶ月も前から徐々に痺れが出現した場合、可能性は低くなります。

なお、脳は右脳と左脳に分かれているため、どちらか片方の手がしびれることがほとんどです。両手がしびれる場合も脳血管障害の可能性は低くなります。

 

③手根管症候群

手首の手のひら側にある骨と靭帯(じんたい)に囲まれた手根管というトンネルのなかで神経が慢性的な圧迫を受けて、しびれや痛み、運動障害を起こす病気です。はじめは人差し指、中指を中心に親指と薬指の親指側に、しびれと痛みが起こります。これらの症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどい時は夜間睡眠中に痛みやしびれで目が覚めます。この時に手を振ったり、指の運動をすると楽になります。進行すると親指の付け根の母指球筋(ぼしきゅうきん)という筋肉がやせてきて、細かい作業が困難になります。とくに親指を他の指と向かい合う位置にもっていく対立運動ができなくなります。放置されている事が多いですが、頻度的にはかなり多い疾患です。症状が進行する場合は、整形外科で簡単な手術を行うことで完治します。

 hd15-2.jpg

« 一覧に戻る