ホムドクスクエア

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肝臓は"肝心(腎)要"という言葉にもあるように、人間にとって

とても大事な臓器です。

日常の健康診断でも、AST(GOT)ALT(GPT)γ-GTPという項目で必ず肝機能が

チェックされています。

肝機能障害を起こす原因として、B型C型のウイルス性・お酒の飲みすぎで起こるアルコール性が有名です。

進行していくと慢性肝炎・肝硬変を経て肝臓癌が発症する事が知られており、定期的に癌の発見のために腹部エコー・CTを行い厳重に管理されています。

しかし、肝機能障害のもう一つの原因として、飽食の時代に伴い脂肪肝が増加しています。

以前は"栄養の摂りすぎだから減量するように"と医師も言うだけで、

肝臓癌まで進行しないと考えられていましたが、10年程前から脂肪肝からも肝臓癌に進行する例があると報告され注目されるようになりました。

この様な脂肪肝が悪化し肝硬変・肝臓癌まで至る病気を

非アルコール性脂肪肝炎(Non-Alcoholic SteatohepatitisNASH

と言います。

(非アルコール性とは、飲酒量がエタノール換算で20g以下/日、

日本酒で1合・ビール大瓶1本に相当)

全国統計で脂肪肝は成人の1520%であり、NASHの患者数は

100万人程度と言われています。

肥満大国アメリカでは、成人の3%であるといわれています。

その原因としては、肥満・糖尿病・高脂血症などのいわゆるメタボリック症候群による内臓脂肪の蓄積が考えられています。

診断方法は、脂肪肝は腹部エコーにて診断されますが、NASHは脂肪肝で

肝機能障害を認める人の肝臓の組織を採取して診断します。

もちろん脂肪肝すべての人がなるわけではありません。

治療法は、メタボリック症候群の人はとにかく食事療法と体重管理が必要です。

減量する事により進行を抑える事ができます。

内服薬による治療は、研究されていますがhd6-2.jpg

残念ながらまだ確立されていません。

現在食生活の乱れにより脂肪肝の患者さんは

確実に増えています。

単純に"私フォアグラになってしまったわ"と

笑い話では済まされない時代になってきました。

今後、脂肪肝と診断されている患者さんは、定期的に

血液検査と腹部エコー・CTの検査を受ける事をお勧めします。

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