ホムドクスクエア

hd9-1.JPG

日本の糖尿病人口は690万を超えると言われ、40歳代以上の7人に1人は糖尿病と考えられます。
20年前は日本全国で糖尿病の数は100万~200万人と言われていたので、急激に増加しています。
その原因は、生活の変化による運動不足や、食事の欧米化が関連していると考えられます。
皆さんも最近歩かなくなったと思いませんか?
昔は、遠くても歩くしかありませんでした。エレベータもなく階段を昇っていたものです。糖尿病の罹患率は、車の普及率と同じ傾向を示しています。車の普及で、運動不足が増え、糖尿病が増えていると思われます。
また東京・愛知・大阪で比較すると、車社会である愛知県が最も糖尿病の罹患率が高いというデータも示されています。

ところで、糖尿病は尿に糖が混じるから悪いと勘違いされていませんか?
実は糖尿病は、血液の中の血糖値が常に高いことによって、血管や神経が侵されることが問題です。
具体的には、脳の血管なら脳血管障害、心臓の血管なら心筋梗塞・狭心症を引き起こします。腎臓の血管なら腎不全で透析が必要になることもあります。眼の障害では成人の失明原因の第一位になっています。
また神経が障害されると、手足の痺れが現れます。つまり糖尿病はとても怖い病気なのです。しかし、糖尿病は、かなり重症にならないと症状が出てきません。ですから症状がないからといって、安心はできません。


糖尿病の治療は、食事制限、運動療法、経口糖尿病薬、インスリンの自己注射となります。経口糖尿病薬で血糖値は改善しますが、食事制限や運動療法をしないと、いずれ血糖値は悪化していきます。そのたびに経口糖尿病薬を増やしてもいずれはコントロールできなくなります。そして最後にはインスリンの自己注射となってしまいます。したがって、食事や運動療法はとても重要です。

【食事療法】
食事療法というと難しく考えてしまいますが、"まず間食を止めましょう" これでかなりの方は、改善します。
次いでは、"食事の取引"をしましょう。例えば、日曜日に身内が集まってたくさん食べてしまった。その時は残りの月曜から土曜日までの食事を節制しましょう。そうすると思いのほか血糖値は悪くならないものです。もちろん1日の中でも、夕食がご馳走になると分かっていれば、昼食を減らすこともとても有効です。糖尿病は、「○○を食べてはダメ」というものは、ありません。常に「取引」をする事で、長い付き合いをしてもらいたいものです。

【運動療法】
なぜ運動が必要なのでしょうか?血糖は、筋肉で消費されます。運動によって筋肉を動かすことで、糖が消費されるのです。さらに運動によって、筋肉量が増えれば、安静時に消費されるカロリーが増加します。結果として、血糖が改善されるのです。
糖尿病は治りませんが、「正しい治療を続けていれば克服できる病気」です。きちんとコントロールすれば、全く普通の人と同じように、あるいは普通の人以上に『健康』に暮らせるのです。気落ちせず、しかし、あまり気張り過ぎずに、気楽に付き合っていきましょう。

hd9-2.jpg

« 一覧に戻る