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今回は心と体の健康を、“笑うこと”“楽しむこと”をテーマに考えてみたいと思います。

 

 

 

【“笑うこと”の医学的な意味】 

“笑うこと”が体に良いこと…とみなさんも感じておられると思います。それを科学的に証明している 村上博士らの研究をご紹介します。

研究の中の実験では、2型糖尿病(糖尿病の95%を占める型)の方に漫才を聞いてもらい、その前後で血糖値を測りました。その結果、糖尿病の方も、健常な方も、血糖値の上昇が抑えられていたことが証明されました。また別の研究者が、ガンの方ではナチュラルキラー細胞と呼ばれる免疫機能に重要な役割を果たす細胞の働きが良くなるなどの変化が認められると証明しています。

その後最新の研究として、“笑うこと”が体のどこに作用するのかを追求する実験が続いています。

ねずみにとって気持ち良い刺激(くすぐる…子ネズミがじゃれあうときと似た刺激)を一時的・継続的に 与えて、それが体のどこに影響を与えるのかを追求しています。その結果、ネズミでは、脳の深い部分 (線条体・視床下部)の遺伝子のスイッチがonになりやすくなることがわかりました。一時的な刺激で、細胞に信号を送る働きや血圧調節、生体リズム、食行動に関わる遺伝子に影響を与え、また継続的な

刺激では、神経に情報を伝達する経路、食行動に関わる遺伝子に影響が認められました。

つまり、人でも笑うことや心地がいいことを体が受け取ることは、その時だけ影響を与えるわけではなく、遺伝子のスイッチonへ影響を与えて、その後も体と心に大きく影響を与えていると予想されます。

 

 

【遺伝子のon/off

人は生まれてから死ぬまでに、遺伝子の約3%しか使わないのだそうです。また遺伝子は外からの刺激によってonにもoffにもなります。すなわち遺伝子の働き方は固定化されているのではなく、条件次第で 変わる(変えられる)のです。好ましい遺伝子をonにして、都合の悪い遺伝子をoffにするのが理想です。その最大の秘訣はものごとをいつもいい方に考える“プラス発想”がとても大事です。気持ちの持ちよう だけではなく、上記の実験結果からもそれがわかります。

人はみんな違います。顔や姿が違うように価値観も違い、喜びを感じるポイントもそれぞれに違います。一人一人自分が喜びを感じることを大切にできるように、日々、自分に素直に、笑顔をたくさんにして、心と体の健康を導き入れたいです

 

 

参考文献「生命のバカ力」2003年 上和男著 講談社プラスアルファ新書

「笑うラット」2009年 堀美代、村上和男著 ヘルスカウンセリング学会年報


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