桑の葉茶の歴史・効能とは?
桑の葉は、かつて日本の主要産業だった養蚕業を担う「蚕」の餌として利用されてきました。
養蚕業の衰退と共に、桑の木を栽培する農家が少なくなっていましたが、近年、韓国で桑の葉が健康食材として利用されはじめ、再び注目されています。
桑の葉は、古くは中国最古の医学書にも紹介され、桑の葉を乾燥させたものは「神仙茶」と呼ばれ、不老長寿の妙薬としても重宝されました。
日本でも、昔は茶の葉が高級だったため、身近な代用品として桑の葉茶が飲まれていました。
最近では桑の葉の栄養や効能がさまざまな研究により認められ、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)と呼ばれる成分が、糖質分解酵素※の働きを妨げるとされています。
その他にカルシウムや鉄、食物繊維なども豊富に含まれ、健康食材として見直されています。
※糖質分解酵素
糖質をブドウ糖に分解し、肝臓を通じて血糖値の上昇に関与する