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健康診断で異常を指摘された方へ

目次

以下のいずれかに該当する方は、ぜひ当院にご相談ください

  • 健康診断で異常を指摘されたが、クリニックに受診したことがない
  • 健康診断で異常を指摘されたが、自覚症状がないため検査を受けていない
  • 要経過観察・要精密検査となっているので、検査を受けたい
  • 健康診断を受診したけどその結果を覚えていない
  • 健康診断をここ数年受診していない

健康診断の結果を確認していますか?

健康診断はリスクの高い状態を見つけ出すことが目的のため、”要経過観察”、”要検査”となっても、症状がない場合も多くあります。また、精密検査の結果、問題のないケースもあります。一方、”病気の早期発見”につながったり、生活習慣の改善や”早期の治療”を行うことで、重大な合併症の予防に役立ちます。

健康診断の結果の見方

健康診断の結果の見方について、異常なし・要経過観察・要再検査・要精密検査・要治療などの表記の見方を説明いたします。

異常なし

検査結果の数値は正常範囲内です。今後も1年に1回程度、定期的に健診を受けてください。

要経過観察・要再検査

検査結果の数値が正常範囲内ではありませんでしたが、緊急を要する数値ではありません。記載された期間を目安に、再度検査を受けましょう。

要精密検査

必ず異常があるわけではありません。しかしさらに詳しく検査を受ける必要があります。当院でも再検査を行っております。お気軽にご相談ください。

要治療

検査結果で異常値が確認されました。速やかに受診して、適切な診断と治療を行う必要があります。お気軽にご相談ください。

健康診断で異常を指摘されやすい項目について

健康診断の結果の見方について、異常なし・要経過観察・要再検査・要精密検査・要治療などの表記の見方を説明いたします。

血圧

血圧が140/90mmHg以上、または家庭血圧で135/85mmHg以上の方は、高血圧症と診断されます。

高血圧症は初期症状がわかりにくいため、健康診断の数値はとても重要な指標となります。

血圧が高い状態が続くと血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化や心臓肥大を引き起こしやすくなり、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈、動脈瘤などの恐ろしい循環器病につながる可能性があります。

これら高血圧症の合併症は放置すると危険な病気が多いため、血圧が高いと指摘されたら、高血圧症ではないかを調べるために受診し、早めの対処をしていきましょう。

血糖値、HbA1c

「血糖値」や「HbA1c」で異常を指摘された場合、糖尿病または糖尿病予備群の可能性が高いです。

血糖値は血中のブドウ糖の濃度であり、毎日の食事・生活によって常に変動しています。HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は赤血球中のヘモグロビンという色素のうち、どれくらいの割合が糖と結合しているかを示す値であり、過去1~2カ月間の血糖平均を反映しています。

糖尿病は、動脈硬化を進行させ、脳梗塞・心筋梗塞等を合併することがある生活習慣病です。異常を指摘されたら、受診をしてすぐに治療を開始しましょう。

コレステロール(LDL・HDL)、中性脂肪(TG)

健康診断でこれらが異常値を示す場合、脂質異常症(高脂血症)の可能性があります。

コレステロールには「LDLコレステロール(悪玉)」と「HDLコレステロール(善玉)」、「中性脂肪(TG)」の3種類が存在します。これらがバランス良く働いていますが、何らかの原因でバランスが崩れてしまう状態になると身体全体の活動能力が低下してしまいます。

一般的には、LDL(悪玉)140mg/dl未満、中性脂肪値150mg/dl未満、HDL(善玉)40mg/dl以上が正常値とされています。

異常が指摘されても、自覚症状が乏しく放置されることもありますが、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞につながるリスクがあります。そのため、異常を指摘されたら早めに当院にご相談下さい。

尿酸値

尿酸値が異常値を示す場合、高尿酸血症の可能性があります。

尿酸は、体内でプリン体が分解・合成されることで生成される代謝産物です。健康な人は、1日に約700mgの尿酸が作られ、同じ量が尿や便として排泄されています。

尿酸値が高いだけでは特に症状はありませんが、放置していると、激痛を伴う痛風、痛風発作を起こす可能性が高くなります。また、動脈硬化の進行につながったり、腎障害、尿路結石、心筋梗塞の発症リスクも高くなります。

尿酸値が高いと早期の段階で知ることができれば、運動習慣・食事習慣を意識するだけで改善する場合もあります。異常を指摘されたらお早めにご相談ください。

腎機能:クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)・推算糸球体ろ過量(eGFR)

これらの値が異常値を示す場合、慢性腎臓病や慢性腎不全の可能性があります。

クレアチニンや尿素窒素は体内の老廃物であり、身体には不要な成分のため、尿として体外へ排出されます。これらの数値が高い場合は、人間の体にとって不要な物質を体外に排出できなくなり、体内に溜まってしまう状態になります。

腎機能は治療が難しく、腎不全になってしまった場合、生涯にわたって、透析治療を続けていく必要性が生じます。そのため、これらの数値に少しでも異常があったら、すぐに当院にご相談ください。

肝機能:ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・γGTP・ALP・アルブミン

これらが異常値を示す場合、肝臓の機能が低下している可能性があります。

肝臓は、エネルギーの貯蔵と放出などの様々な代謝や解毒・排泄など多彩な働きをする重要な臓器ですが、悪化しても、初めは自覚症状が乏しいことが特徴です。

肝臓の機能の低下は、アルコール、ウイルス感染、肥満、コレステロール、服用中の薬の影響などが考えられます。

肝臓は自覚症状が出にくく沈黙の臓器と言われています。何らかの症状が出た際には病気がかなり進行していることがあるため、初期段階で異常に気付くことができる健康診断はとても貴重な機会となります。健康診断で異常値が指摘された場合は、必ず精密検査を受けるようにしましょう。

心電図

心電図に異常があった場合、不整脈、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、心筋症や心肥大などの可能性があります。

心電図は、心臓の電気信号を波形として記録する検査です。この検査に異常があった場合には、心臓に関わる病気の可能性があります。また、測定時の記録のみのため、健康診断の心電図に異常がなくとも、心臓病がないとは言い切れません。

普段から息切れや胸周辺の痛みなどの症状があり、心電図に異常がある場合には、できるだけ早急に精密検査をしましょう。

貧血

健康診断で貧血を指摘された場合は注意が必要です。胃潰瘍や胃がん、大腸がんなどの消化器疾患、子宮筋腫の可能性が考えられます。日常生活の貧血を軽視せず、原因を確かめて適切な治療を受けましょう。

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