2026-03-09 「健康寿命という名の“いい加減な数字”」 認知症専門医として日々高齢者医療に携わっている立場から、今日はあえて少し刺激的なテーマを書きます。「健康寿命」という言葉に、私たちは少し振り回されすぎてはいないでしょうか。 1.「人生最後の10年は不健康」という本当? …
2026-03-06 【お薦め本の紹介】「棺桶まで歩こう」 『棺桶まで歩こう』(萬田緑平)を読み終えて、いちばん胸に残ったのは、死を遠ざけるための根性論でも、医療批判でもなく、「人が最期まで“自分の人生”を生き切るための、ものすごく具体的な提案」でした。 その中心にある合言葉が、 …
2026-03-04 名古屋の恥 ――新幹線ホームに漂うタバコ臭 日本を代表する大動脈、東海道新幹線。その中間拠点として圧倒的な存在感を放つのが、私の地元・名古屋駅です。東京と大阪のちょうど中間に位置し、ビジネスと観光の交差点となるこの駅は、いわば「日本の顔の一つ」と言っても過言ではあ …
2026-03-02 液体石鹸vs固形石鹸――本当にお得なのはどちら? 最近の家庭では、入浴時に身体を洗う際、ポンプ式の液体石鹸(ボディソープ)が主流になっています。ワンプッシュで使える手軽さ、衛生的なイメージ、香りや保湿成分の豊富さなど、確かに便利です。 しかし、少し立ち止まって考えてみる …
2026-02-27 【お薦め本の紹介】『うちの父が運転をやめません』 うちの父が運転をやめません(著:垣谷美雨)は、一見すると「高齢者の免許返納問題」を扱った物語です。しかし読み進めるうちに気づきます。これは単なる交通安全の話ではなく、お金、家族、仕事、誇り、そして“将来”とは何かを問う物 …
2026-02-25 もう“敵”はいらない。――塁上の談笑と五輪の抱擁が示す未来 プロ野球界では、ヒットを打った選手が塁上で相手チームの選手と談笑することに一定の制限が設けられた、という話題がありました。真剣勝負の場で過度な馴れ合いは慎むべきだ、という趣旨です。 一方で、オリンピックの舞台、とりわけス …
2026-02-23 「影の仕事」に潰されるな――ケアマネは、人生の最終章を支える誇り高き仕事 介護サービスの利用計画を作成する専門職、ケアマネジャー(介護支援専門員)。高齢社会の日本において欠かせない存在でありながら、いま「なり手不足」が深刻化しています。背景のひとつが、本来の業務範囲を超えた「シャドーワーク(影 …
2026-02-20 【お薦め本の紹介】『塞王の楯』――「攻め」と「守り」が真っ向からぶつかる戦国の思想戦 戦国時代を描いた小説は数多くあります。剣豪の武勇、智将の策謀、派手な合戦――それらは確かに読者の心を強く惹きつけます。しかし今村翔吾の塞王の楯は、そうした戦国小説の王道を、あえて横から切り崩す作品です。 この物語の主役は …
2026-02-18 仮面ライダー政治の終わり、ポケモン政治の始まり 令和8年2月8日の衆議院議員選挙結果を見て、違和感と同時に、ある種の納得感を覚えた方も多いのではないでしょうか。それは単なる政党の勝敗ではなく、日本社会の「価値観の世代交代」が、はっきりと数字として表れた選挙だったように …
2026-02-16 寿命の55%は遺伝で決まる 「寿命はどこまで遺伝で決まるのか?」 これは昔から、多くの人が一度は考えたことのある問いでしょう。最近、その問いに対して大きな修正を迫る研究結果が発表されました。 イスラエルのワイツマン科学研究所を中心とする国際研究チー …