毎月1,000人以上、各種認知症患者さんを診療。専門医による認知症予防や高齢者医療、介護生活に役立つブログです。

【お薦め本の紹介】村上春樹『夏帆―The Tale of KAHO―』

村上春樹さんの『夏帆―The Tale of KAHO―』を読みました。正直に告白すると、途中で読むのをやめようかと思いました。シロアリが出てきて、さらにアリクイまで登場する。「いったい、この話はどこへ向かうのだろう」。 …

認知症介護、一番つらい時期はずっと続きません

「先生、もう限界です」認知症外来では、ご家族が涙ながらに訴えられることがあります。毎日怒鳴られる。夜中に何度も起こされる。一生懸命お世話をしているのに、「財布を盗った」と責められる。 そして、最後にこう尋ねられます。「こ …

【お薦め本の紹介】島田荘司『写楽 閉じた国の幻』

写楽の絵は、これまでにも何度も見てきました。独特の表情、大胆な構図、一度見たら忘れられない役者の姿。浮世絵に詳しくなくても、「これは写楽だ」と分かる方は多いのではないでしょうか。ところが私は、その絵を知っているだけで、描 …

【お薦め本の紹介】宇野千代『生きて行く私』

「この方の人生を、朝のドラマでどこまで描くのだろう?」宇野千代さんの『生きて行く私』を読みながら、何度もそんなことを考えました。NHKの連続テレビ小説『ブラッサム』の主人公のモデルとなった作家です。本書は、その波乱に満ち …

認知症が進んだと思ったら薬のせいだった

高齢者を診察していると、「最近ふらつくようになった」「食欲が落ちた」「便秘がひどい」「ぼんやりするようになった」といった訴えをよく耳にします。もちろん、新たな病気が隠れている可能性はあります。しかし、ここで忘れてはいけな …

【お薦め本の紹介】三宅香帆『「夫婦」不在社会』

三宅香帆さんの『「夫婦」不在社会』を読みました。映画や小説に描かれる家族の姿から、現代社会の夫婦関係を考える一冊です。読みながら何度も立ち止まったのは、私たちが親子の愛情を大切にする一方で、夫婦の関係については、あまり考 …

長谷川嘉哉監修シリーズ
長谷川嘉哉監修シリーズ