2026-05-12 もう立たなくていい―“座って前傾”で出し切る排尿術 外来で非常によく受ける質問の一つに、「座って排尿した後に立つと、まだ結構出るのはなぜか?」というものがあります。多くの方が違和感や不安を覚えますが、これは決して珍しい現象ではありません。むしろ、加齢に伴う身体の変化の中で …
2026-05-10 記憶障害の黒幕はドーパミン!?―アルツハイマー治療の常識が崩れる アルツハイマー型認知症は、「これが原因です」と一言で言い切れる病気ではありません。長年にわたり、脳内に蓄積する「アミロイドβ」や「タウ」といった異常たんぱく質が主因と考えられてきました。しかし、これらを除去する治療が進ん …
2026-05-07 【お薦め本の紹介】医療未来学者の父が 医師になる娘へ語る これからの医の世界 医師という職業は、これまで長い間「安定していて社会的に評価が高い仕事」として認識されてきました。しかし、AIの進化や医療制度の変化によって、その姿は大きく変わろうとしています。本書は、医療未来学者である著者が、医師を目指 …
2026-05-05 “診察なしで処方する時代”は正しいのか―オンライン診療という危うい幻想 近年、オンライン診療は急速に普及しました。特にコロナ禍を契機として、「通院せずに診療を受けられる」という利便性は、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。しかしその一方で、現場の医師として強い違和感を覚える場面が …
2026-05-03 夫は施設で回復、妻は自宅で崩壊…一緒にいたい”が危険になる時 多くの方が、「できるだけ自宅で」「夫婦は一緒に」という価値観を大切にされています。それ自体は、とても自然で温かい願いです。しかし、認知症という病気は、その前提を静かに、そして確実に崩していきます。 結果として、「一緒にい …
2026-04-30 【お薦め本の紹介】スピノザの診察室 by 夏川草介 『スピノザの診察室』は、派手な展開や劇的な奇跡を描く物語ではありません。むしろ、治らない病や終末期医療という現実に静かに向き合いながら、「人がどう生きるか」を問いかけてくる作品です。 読み進めるうちに、「医療とは何か」「 …
2026-04-28 なぜ現役世代だけが取り残されるのか―高額療養費制度“2万1000円の壁” 「医療費がどれだけ高額になっても、ある程度で止まる」この安心感は、日本の医療制度の大きな柱の一つです。その中心にあるのが高額療養費制度です。がん治療や手術、長期入院など、医療費が大きく膨らんだ際に自己負担額に上限を設ける …
2026-04-26 脳は壊れていたのに、なぜ読書する彼女はボケなかったのか? 「本を読む人は認知症になりにくいのか?」――これは多くの方が一度は考えたことのある疑問ではないでしょうか。結論から言えば、読書習慣は認知症の発症リスクを下げる“可能性が高い”と、近年の研究で明らかになりつつあります。ただ …
2026-04-24 【お薦め本の紹介】家族じまい by 桜木紫乃 「家族は最後まで寄り添うもの」多くの人がそう信じています。しかし現実は、必ずしもその理想通りにはいきません。家族じまいは、そんな“きれいごとでは済まない家族の終わり”を描いた作品です。読後に残るのは、温かさでも絶望でもな …
2026-04-22 歯科医師国保に潜む“経営者の都合” ―社会保険との決定的な違い 歯科医院で働くことを考えている方の中には、給与や勤務時間だけでなく「社会保険」がどうなっているのか気になる方も多いのではないでしょうか。特に注意しなければならないのが「歯科医師国保(歯科医師国民健康保険)」です。一見する …