医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。
近年、「老化」は単なる年齢の問題ではなく、科学的に測定・制御できる現象として注目を集めています。そんな中、筑波大学・関谷元博准教授らの研究チームが発見した「CtBP2(C-terminal binding protein …
現代は「人生100年時代」とも言われ、健康寿命を延ばすことがますます重要視されています。その中で「筋トレ」は高齢者にも有効な健康法として広く認知されています。実際に、適切な筋力トレーニングは転倒リスクの軽減や生活の質(Q …
下町の病院長が“現場の目線”でこれからの日本の医療と介護の行方を語る一冊です。2040年には高齢者が過去最多となり、誰もが医療や介護を受けにくくなる現実が目前に迫っています。知られざる病気の実態や家族の葛藤、そして地域医 …
先日、私は休日診療所で1日診療を担当しました。驚いたのは、「もう熱はないけれど検査だけしてほしい」という方の多さです。確かに、発熱の患者さんも数多くいましたが、実際に受診された方のうち約8割は、症状はすでに改善しているに …
最近、私たちのグループホームでも「経済的理由による退所」という現実が、とうとう目の前に現れました。今回退所する利用者さんは、認知症の診断はありますが、介護度は1。日々穏やかに過ごしており、特に目立った身体的な介護が必要な …
本書では、糖質過多による「糖質疲労」から脱却し、脂質を味方につける食生活=“脂質起動”を提案。脂質は、エネルギー源として優れ、太りにくく、疲れにくい体質をつくるカギだと説きます。さらに、「オイルファースト」「カーボラスト …
ある日、突然視界の中にギザギザした光が現れ、まるで万華鏡をのぞいているようにチカチカと輝きながら波打つように動く。そして10分ほどでスッと消える。──そんな不思議な体験をしたことはありませんか?「なんだったんだろう」と思 …
今回は、認知症治療、特にアルツハイマー型認知症の新たな治療法について、最近の話題を交えながら、できるだけわかりやすく解説します。 1.「脳の中に薬を届ける」という難題 アルツハイマー型認知症の治療薬は、長い間、大きな進展 …
本書が描き出すJA対馬での不祥事は、単なる一個人の過ちとして片付けることのできない、組織と制度の深い病理をあぶり出しています。その中でも特に、「成果主義」「ノルマ至上主義」がいかに人間性を蝕み、最終的には組織そのものを崩 …
近年、アルツハイマー型認知症に対する画期的な新薬として注目されている「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が国内でも承認され、2023年より保険適用となりました。早期のアルツハイマー型認知症において、アミロイドβを標的とし、 …