医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。

認知症だと思ったら、実はてんかんでした

認知症専門外来を続けていると、ときどき非常に印象的な患者さんに出会います。ご家族がこう言って受診されるのです。「最近、母がぼーっとするんです」「会話の途中で止まることが増えて…」「同じことを何度も聞くんです」 こう聞くと …

クラブラウンジに映る「アルコール文化の世代交代」 

ホテルのクラブラウンジは、私にとって静かな思索の場です。軽食をつまみ、炭酸水やコーヒーを片手に、ゆったりと時間を過ごす。イブニングサービスではアルコールが飲み放題になることが多く、ラウンジの雰囲気は一気に華やぎます。 私 …

契約できないのに、投票はできる?

認知症外来を続けていると、選挙の時期になるたびに、ある問いを受けることがあります。 「先生、母も投票に連れて行った方がいいでしょうか?」 家族は少し迷いながら、そう尋ねてきます。 患者さんの中には、政党名を書くことができ …

認知症も花粉症も…カギは“○○○○不足”だった?

認知症と花粉症。一見するとまったく別の病気に思えるかもしれません。ひとつは脳の疾患、もうひとつはアレルギー疾患。関係があるとは普通考えません。しかし近年、これら二つに共通して関わっている可能性が指摘されている栄養素があり …

「健康寿命という名の“いい加減な数字”」

認知症専門医として日々高齢者医療に携わっている立場から、今日はあえて少し刺激的なテーマを書きます。「健康寿命」という言葉に、私たちは少し振り回されすぎてはいないでしょうか。 1.「人生最後の10年は不健康」という本当? …

【お薦め本の紹介】「棺桶まで歩こう」

『棺桶まで歩こう』(萬田緑平)を読み終えて、いちばん胸に残ったのは、死を遠ざけるための根性論でも、医療批判でもなく、「人が最期まで“自分の人生”を生き切るための、ものすごく具体的な提案」でした。 その中心にある合言葉が、 …

名古屋の恥 ――新幹線ホームに漂うタバコ臭

日本を代表する大動脈、東海道新幹線。その中間拠点として圧倒的な存在感を放つのが、私の地元・名古屋駅です。東京と大阪のちょうど中間に位置し、ビジネスと観光の交差点となるこの駅は、いわば「日本の顔の一つ」と言っても過言ではあ …

長谷川嘉哉監修シリーズ