先週までは資格取得の際の、脳の使い方をご紹介しました。
今週は、認知症に関連する具体的な資格についてご紹介します。
介護系の資格として、最初に取得されるものにホームヘルパーがあります。
ホームヘルパーを目指そうとする人の中には、ホームヘルパーの資格が国家資格であると勘違いしていたり、資格取得には試験が必要だと思っている方がいますが、厳密に言うとホームヘルパーの「資格」というものは存在しません。
しかし、介護保険制度では一定の養成研修を受けたホームヘルパーだけがサービスを提供できます。
そのため、介護保険事業者でホームヘルパーとして働く場合はホームヘルパー養成研修を受ける必要があります。
つまり、一般にホームヘルパーの資格と言われているのは、養成研修を修了したという意味になります。
したがって講習を受講して、5日程度の実習を終了すれば誰でも修了書を受け取る事ができます。
その為、一般的にはヘルパー資格に対しては、とくに資格手当等の支給は行われないことが多いようです。
しかし不況業種等から一念発起して取り組む際の介護業界への第一歩であることは、変わりません。介護業界は高給ではありませんが、景気の影響はあまり受けません。
未経験者の収入は確かに低いですが、経験と資格取得で確実に収入は増えます。
何より利用者から感謝されながら仕事をすることは無上の喜びです。
新卒者、転職者にかかわらず、目先の収入にとらわれない、長い目で見た就業を希望します。
中日新聞の『発言』に掲載された、私の記事“やりがい多い介護士の仕事”もご覧下さい。