医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。
認知症と花粉症。一見するとまったく別の病気に思えるかもしれません。ひとつは脳の疾患、もうひとつはアレルギー疾患。関係があるとは普通考えません。しかし近年、これら二つに共通して関わっている可能性が指摘されている栄養素があり …
認知症専門医として日々高齢者医療に携わっている立場から、今日はあえて少し刺激的なテーマを書きます。「健康寿命」という言葉に、私たちは少し振り回されすぎてはいないでしょうか。 1.「人生最後の10年は不健康」という本当? …
『棺桶まで歩こう』(萬田緑平)を読み終えて、いちばん胸に残ったのは、死を遠ざけるための根性論でも、医療批判でもなく、「人が最期まで“自分の人生”を生き切るための、ものすごく具体的な提案」でした。 その中心にある合言葉が、 …
日本を代表する大動脈、東海道新幹線。その中間拠点として圧倒的な存在感を放つのが、私の地元・名古屋駅です。東京と大阪のちょうど中間に位置し、ビジネスと観光の交差点となるこの駅は、いわば「日本の顔の一つ」と言っても過言ではあ …
最近の家庭では、入浴時に身体を洗う際、ポンプ式の液体石鹸(ボディソープ)が主流になっています。ワンプッシュで使える手軽さ、衛生的なイメージ、香りや保湿成分の豊富さなど、確かに便利です。 しかし、少し立ち止まって考えてみる …
うちの父が運転をやめません(著:垣谷美雨)は、一見すると「高齢者の免許返納問題」を扱った物語です。しかし読み進めるうちに気づきます。これは単なる交通安全の話ではなく、お金、家族、仕事、誇り、そして“将来”とは何かを問う物 …
プロ野球界では、ヒットを打った選手が塁上で相手チームの選手と談笑することに一定の制限が設けられた、という話題がありました。真剣勝負の場で過度な馴れ合いは慎むべきだ、という趣旨です。 一方で、オリンピックの舞台、とりわけス …
介護サービスの利用計画を作成する専門職、ケアマネジャー(介護支援専門員)。高齢社会の日本において欠かせない存在でありながら、いま「なり手不足」が深刻化しています。背景のひとつが、本来の業務範囲を超えた「シャドーワーク(影 …
戦国時代を描いた小説は数多くあります。剣豪の武勇、智将の策謀、派手な合戦――それらは確かに読者の心を強く惹きつけます。しかし今村翔吾の塞王の楯は、そうした戦国小説の王道を、あえて横から切り崩す作品です。 この物語の主役は …
令和8年2月8日の衆議院議員選挙結果を見て、違和感と同時に、ある種の納得感を覚えた方も多いのではないでしょうか。それは単なる政党の勝敗ではなく、日本社会の「価値観の世代交代」が、はっきりと数字として表れた選挙だったように …