医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。
日本は、すでに「多死社会」に入っています。高齢化が進めば、死亡者数が増えることは以前から予測されていました。しかし問題は、そのスピードです。2025年の日本人の死亡者数は158万9489人。国立社会保障・人口問題研究所が …
朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を読んで、最も強く感じたのは、これは単なる「推し活」を描いた小説ではないということです。もちろん物語の表面には、アイドル、ファンダム、SNS、マーケティング、若者文化といった現代 …
「昔の牛肉のほうが、もっと赤身だった。」そんな話を聞いたことはありませんか。実際、現在の黒毛和牛は、30~40年前と比べると筋肉の中に入る脂肪、いわゆる「サシ」が大幅に増えています。品種改良や飼育技術の進歩によって、現在 …
高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となって久しくなります。現在、75歳以上で一定の交通違反歴がある方は、免許更新時に「運転技能検査」を受けなければなりません。この制度は、「運転ができるかどうか」を確認するために202 …
認知症をテーマにした小説や映画は数多くあります。しかし、医療者の立場から見ると、「ここは少し違うな」と感じる作品も少なくありません。 ところが、小西マサテルさんの『名探偵のままでいて』は違いました。私は認知症専門医として …
テレビや新聞で歯科医療に関する話題が出ると、決まり文句のように使われる表現があります。「歯科医院はコンビニより多い」。皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。確かに数字だけを見ればその通りです。しかし私はこの言葉を聞く …
アルツハイマー病といえば、「アミロイドβが脳にたまる病気」という説明を聞いたことがある方も多いと思います。 確かに、アミロイドβはアルツハイマー病の重要な原因の一つです。しかし実際には、脳に大量のアミロイドβが蓄積してい …
牛島信さんの『日本買収 団塊世代の天命』を読みました。タイトルだけを見ると企業買収やM&Aを扱った経済小説のように思えます。しかし実際に読んでみると、それだけではありませんでした。本書の根底に流れているのは、「戦 …
認知症医療に携わっていると、時々とても苦しくなるケースがあります。病気そのものではありません。 「もっと早く動いていれば違ったかもしれない」 そう思わずにはいられないケースです。 認知症は、ある日突然すべてが壊れる病気で …
会社員の妻に扶養される「第3号被保険者」の男性が30年で約3倍になり、2024年度末には13万人を超えました。かつては珍しかった「専業主夫」や「妻が主たる稼ぎ手」という家庭像が、いまや特別なものではなくなりつつあります。 …