医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。
認知症診療が、大きな転換点を迎えています。2026年、『認知症疾患診療ガイドライン』が9年ぶりに改訂されます。前回改訂された2017年当時と現在では、認知症医療を取り巻く環境は劇的に変化しました。最大の変化は、レカネマブ …
ブティックを読み終えました。長編にもかかわらず、気づけば一気読みでした。ページをめくる手が止まらない。登場人物たちの葛藤や怒り、理不尽さへの抵抗に引き込まれ、読み終えた後には、あの独特の爽快感が残る――やはり、池井戸潤作 …
高齢ドライバーによる交通事故が報道されるたび、多くの人が「なぜ危険だと分からなかったのか」と感じます。しかし、実際の診療現場では、本人に悪意や無責任さがあるわけではなく、「自分はまだ運転できる」という強い確信を持っている …
脳卒中は、日本人の要介護原因として今なお非常に大きな位置を占めています。命が助かっても、半身麻痺、言語障害、高次脳機能障害などの後遺症が残り、「以前の生活に戻れない」という現実に直面する患者さんは少なくありません。 一方 …
恩田陸氏の代表作の一つである「夜のピクニック」は、一見すると非常に地味な物語です。高校生活最後のイベント「歩行祭」で、ただひたすら生徒たちが夜通し歩き続ける――それだけと言ってもいい作品です。 しかし、読み終えた後、不思 …
私たちは普段、「朝になったら起きて、夜になったら眠る」という当たり前の生活を送っています。しかし、そのリズムを支えているのは単なる習慣ではありません。体の中には“体内時計”という精密な仕組みが存在しているのです。ところが …
「やせ薬が認知症も予防するかもしれない」最近、このような見出しを目にする機会が増えています。ここでいう“やせ薬”とは、セマグルチドなどのGLP-1受容体作動薬です。もともとは糖尿病治療薬として使われ、その後、肥満症治療薬 …
「頑張っているのに評価されない」「このままの働き方でいいのか」――そんな不安を抱える人は少なくありません。AIの進化や価値観の変化によって、“働く意味”そのものが揺らいでいる時代です。 西野亮廣氏の『北極星 僕たちはどう …
外来で非常によく受ける質問の一つに、「座って排尿した後に立つと、まだ結構出るのはなぜか?」というものがあります。多くの方が違和感や不安を覚えますが、これは決して珍しい現象ではありません。むしろ、加齢に伴う身体の変化の中で …
アルツハイマー型認知症は、「これが原因です」と一言で言い切れる病気ではありません。長年にわたり、脳内に蓄積する「アミロイドβ」や「タウ」といった異常たんぱく質が主因と考えられてきました。しかし、これらを除去する治療が進ん …