先回、ホームヘルパーの資格は国家資格ではないと紹介しました。
介護業界における国家資格としては「介護福祉士」があります。
介護福祉士は介護福祉士の名称を用いて、“専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害がある者に対し介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう”。
つまり、現場においてもリーダ的な働きが要求されます。
介護福祉士国家資格を取得するには、養成施設に2年通うか、3年以上の実務経験を積んだ上で国家試験を受ける必要があります。
平成23年(2011)より養成施設を修了し資格取得する方法が廃止され、国家試験のみとなります。
確かに、現場で働きながら、資格取得をしていたスタッフに比べ、養成施設に通っただけで無試験で資格が与えられていた点には疑問を持っていました。
妥当な流れだと思います。
また、将来的には“ホームヘルパーの資格を廃止し、国家資格である介護福祉士一本化”する予定もあります。
介護福祉士一本化するに当たり、ホームヘルパー2級の研修を終えた人は、実務経験1年以上が150時間、1年未満は350時間。の追加研修で介護福祉士への移行できるように検討しているとの事です。
これも現場からは、従来のヘルパー資格では仕事ができなくなるとの不安の声が聞こえますが、試験もない修了資格だけのヘルパー資格だけでは現場で十分な対応はできなくなっています。
これも新しい時代の流れと前向きに捉え、更なるスキルアップのために介護福祉士を目指されることを希望します。
当グループでも、非常勤で入職し、現場経験3年後、介護福祉士の資格を取得したスタッフがたくさんいます。
その多くが、リーダーさらには責任者となって活躍している姿には頭が下がります。