2025-11-19 500万円の新薬より“6000歩”が有効──認知症専門医が最新研究を解説 こんにちは。認知症専門医の長谷川嘉哉です。今日は、少し刺激的なタイトルでお話しします。 「500万円の新薬より“6000歩”が有効」──これ、決して誇張ではありません。 1.レカネマブという“希望の薬” 2023年に日本 …
2025-11-17 「物忘れ」と「置き忘れ」…認知症専門医が解説 診察室でもよく聞かれる質問があります。「最近、物を置き忘れることが増えたんです。これって認知症の始まりですか?」結論から言うと、多くの場合、それは認知症ではなく、脳の“注意の使い方”の変化です。今回は、加齢による置き忘れ …
2025-11-14 【お薦め本の紹介】偽善医療 『偽善医療』は、日本の医療の「当たり前」を一度立ち止まって見直すための一冊です。がん検診や薬の使い方、ワクチン、医療費の仕組みまでをエビデンスの視点で丁寧に検討し、「何が本当に患者のためか」を静かな語り口で考えさせてくれ …
2025-11-12 脱・新聞脳のすすめ―情報を「受け取る」時代から、「選び取る」時代へ―― 私の周囲を見渡しても、50歳以下で新聞を定期購読している人を見かけることはほとんどありません。かつては「朝刊とコーヒー」が日本の朝の定番でしたが、いまやその光景は“昭和の風景”になりつつあります。医療や認知症、ファイナン …
2025-11-10 鍵は“握力”だった─「MCIから回復」 「最近、物忘れが多くなった」「判断が鈍くなった気がする」 そんなとき、多くの人が頭をよぎるのが「認知症」という言葉です。しかし、実はその前段階である「MCI(軽度認知障害)」から3割の人が回復しているという、希望に満ちた …
2025-11-07 【お薦め本の紹介】土と生命の46億年史・土と進化の謎に迫る 科学がどれほど進歩しても、人の手では作れないものがあります。それが「生命」と「土」です。『土と生命の46億年史』は、地球が生まれてから今に至るまで、土と生きものがどのように支え合ってきたのかをやさしく解き明かす一冊です。 …
2025-11-05 医師や歯科医が通い続ける「理学療法士ストレッチ」の理由 最近、私は理学療法士さんによるストレッチにすっかりはまっています。きっかけは単純でした。身体のメンテナンス目的で、軽い気持ちで受けてみたのです。ところが―その効果に驚きました。翌日の体の軽さ、筋肉の伸びの実感、そして慢性 …
2025-11-03 税金でバレる!本当の成功者は目立たない テレビ番組で「芸能人の豪邸特集」や「成功者の夢の家」を見るたびに、私はつい職業柄、別の視点で考えてしまいます。10億円を超えるような大豪邸に住むというのは、単純に「お金持ち」という話ではありません。むしろ、「税金をどう処 …
2025-10-31 【お薦め本の紹介】『じゃあ、あんたが作ってみろよ』 谷口菜津子さんの『じゃあ、あんたが作ってみろよ』がドラマ化されました。タイトルだけを見ると挑発的に聞こえるかもしれませんが、実際の作品は「作る」という行為を通して、人が人を理解しようとする温かい物語です。ドラマも非常に見 …
2025-10-29 「老化」を数値化する時代が来た 近年、「老化」は単なる年齢の問題ではなく、科学的に測定・制御できる現象として注目を集めています。そんな中、筑波大学・関谷元博准教授らの研究チームが発見した「CtBP2(C-terminal binding protein …