医学博士。岐阜県土岐市を中心に9ヶ所のクリニック、介護施設、リハビリ施設を運営する医療法人ブレイングループ理事長。毎月1,000人以上の認知症患者を診療する日本有数の認知症専門医。開業以来5万件以上の訪問診療、500件以上の在宅看取りを実践している。
先日、久しぶりに医学部時代の同窓会に参加しました。卒業してからすでに35年経ち、皆それぞれの分野で活躍し、すでに第一線から引退した人もいれば、今なお多忙な日々を送っている人もいます。驚くべきは、その多くが“今なお成長を続 …
最近、30歳代、40歳代の女性アナウンサーやタレントが脳梗塞を起こすケースがみられます。多くの人は、「脳梗塞は高齢者の病気?」と思っています。しかし、臨床の現場では、昔から一定数の「若年性脳梗塞」が存在します。若年性脳梗 …
私は平日は、ウォーキングマシーンで40分、裸足で歩いてから外来に入ります。そして休日は緑の中をトレッキングしています。本書で全て肯定されたようで嬉しくなりました。「歩くと健康上、いいことが目白押しなのではない。そうではな …
2025年、またひとつ痛ましい事故が報道されました。70代の男性が運転中に意識を失い、幼い子どもが亡くなったというニュースです。原因は、不整脈による一過性の意識消失。いくら本人が「元気」と言っていても、身体は確実に変化し …
先日、当院の外来に、美容目的で顔に注射を打ったら、「子供がお母さんの顔が怖いといって泣いてしまう」という理由で患者さんが受診されました。初診の患者さんでしたから、以前の顔を知りませんが、顔全体がつっぱた感じで、目は大きく …
私は丙午(ひのえうま)の早生まれです。そのため、一学年下の生徒数が極端に少なかったことを、当時から実感していました。その理由が、単なる迷信にすぎない「丙午」であることはなんとなく知っていたものの、明治時代にはこの迷信の影 …
岸田首相の肝いりで始まった「新しいNISA制度」は、長期投資を促すことで国民の資産形成を後押ししようという点で、非常に好感の持てる取り組みだと感じていました。しかし、やはりというべきか、従来の制度では認められていなかった …
公的介護保険制度と言いながら、臨床の現場では、介護度の基準はバラバラです。「介護の必要な人に限って、なぜか要支援!」、「それほど介護が必要でない人なのに、要介護?」。毎日、介護度の結果に怒ったり、喜んだりしています。今回 …
私たちはつい、個人の症状に注目してしまいがちです。しかし、実は一人ひとりを見るよりも、「集団」として人間を捉えたほうが、健康の本質をより深く理解することができます。60年以上にわたって日本人を定点観測してきた研究から導き …
介護が必要になる将来に備え、民間の介護保険に加入する方が増えています。「公的な介護保険だけでは不安…」という思いは、多くの人に共通するものです。しかし近年、認知症と診断されてから慌てて民間の介護保険に加入しようとする方が …