認知症介護のいい話・・・仲良く喧嘩

認知症患者さんの介護実の親子義理の親子では全く異なります。主治医としても安心できるのは実の親子です。 外来でも互いに言いたい放題患者さん曰く『毎日、チンピラの喧嘩』です。それでも、実の親子は許されます。どこか、仲良く喧嘩 …

記憶のフックを刺激しよう!

先日、外来の患者さんで面白いことがありました。患者さんは、側頭葉機能は比較的保たれています。しかし、前頭葉機能低下によりワーキングメモリーの機能が低下しています。患者さんは、定期的に俳句の会に行っています。娘さんが、帰宅 …

怠慢・不勉強・猛省を!・・包括支援センター&主治医

またこんな事件が起きてしまいました。 “津島の民家で72歳女性死亡 夫?焼身自殺はかり搬送  平成29年1月27日午前5時55分ごろ、愛知県津島市高台寺町北浦の水田で人が燃えているのを、通報で駆け付けた救急隊 …

認知症の高齢者が起こしたJR事件・・主治医の責任は?

2007年12月、愛知県大府市のJR共和駅で起きた、 徘徊中に死亡した認知症患者さんの事故の判決が出ました。 『認知症の高齢者が起こした事故の責任を、家族が必ず負うわけではない』 という判決には、現場としては安堵しました …

命がけ!?で介護する男性たち

認知症患者さん462万人、早期認知症400万人の時代です。数字からも、かなりの頻度で夫婦のいずれかが認知症になります。そうなると、どちらが先に認知症になるかで介護スタイルは変わってきます。外来で見ている限り、妻が先に認知 …

嫉妬妄想・・昔の悪行を白状してはいけない

先回は妄想の中でも被害妄想を紹介しました。今回は、被害妄想についで頻度が高い嫉妬妄想を紹介します。具体的には、患者さんが配偶者の浮気を疑うものです。ご主人にこの症状が出ると、奥さんは買い物にも行けません。30分買い物に行 …

物盗られ妄想・・介護の勲章

認知症には、中核症状と周辺症状があります。中核症状は物忘れが中心で、同じ話や質問を繰り返すため、ご家族にストレスがかかります。しかし、“実害”はあまりありません。 認知症がさらに進行すると、幻覚や被害妄想が出現します。被 …

認知症:コミュニケーションスキル

認知症の患者さんから話を聞く場合、まず聞き手自身がリラックスしている事を確認してから、コミュニケーションを始めます。 またリラックスしている事を相手に伝える必要があります。 さらに気を散らしたり、刺激になるような周囲の雑 …

認知症ケアの標準化

先回認知症に対する介護は遅れているとお話しました。従来の認知症介護は、「心情的ケア」あるいは「対応型ケア」と言われていました。つまり、根底に「気の毒な」「かわいそう」という心情があり、ケアも経験に基づく症状に対応するもの …

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長谷川嘉哉監修シリーズ