2026-09-15 「そこまで介護する必要がありますか?」――自分の人生を捨てないで 認知症外来をしていると、本当に頭が下がるほど介護を頑張っている方に出会います。仕事を休む。旅行にも行かない。友人にも会わない。夜中も何度も起きる。そして、最後には、「先生、仕事を辞めました。これで母の介護に専念できます」 …
2026-09-09 「本当はここで最期までいたかった」――施設を追われる高齢者 認知症の方の施設選びについて、最近とても強く感じることがあります。それは、単に「どの施設が良いか」だけでなく、「その施設にいつまで住み続けられるのか」まで考えなければならない時代になったということです。 私は認知症専門医 …
2026-08-30 外国人介護職員が増える時代――高齢者施設の『ワクチン対策』は大丈夫か 先日、「介護施設にポルトガル語が響く時代」という内容のブログを書きました。私が協力医を務めている高齢者施設でも、外国人職員が働く姿は珍しくなくなりました。フロアにいる職員3人が全員外国人という施設もあります。今後、日本の …
2026-08-25 一番介護した人が、一番報われない 認知症外来をしていると、本当に報われない介護を続けている方に出会います。兄弟はいても、「遠くに住んでいるから」「仕事が忙しいから」と、実際の介護は一人の娘さん、息子さん、あるいは配偶者に集中してしまう。病院への付き添い、 …
2026-08-16 家で看取ると決めたご家族へ―私たちがお渡しする一冊 私は在宅医療を20年以上続け、これまで700人以上の患者さんをご自宅で看取らせていただきました。看取りを終えたご家族から、後日お手紙をいただくことがあります。その中で、最も多い言葉があります。「先生、不安でした。でも、最 …
2026-08-09 介護施設でポルトガル語が響く時代〜 10年後、私たちは誰に介護されるのか 介護施設の現場で、外国人職員を見ない日はなくなりました。長谷川も15施設の協力医をしていますが、今や「外国人職員がいない施設」はほとんどありません。むしろ、どの施設でも重要な戦力となっています。先日訪問した施設では、ある …
2026-08-05 施設に入れたから認知症が進んだ――その罪悪感は必要ありません 認知症外来をしていると、ご家族からよく聞かれる質問があります。「先生、施設に入れたら認知症は進みますか?」この質問をされるご家族の表情は、とても複雑です。 本当はもう限界に近い。仕事もある。夜も眠れない。介護疲れもたまっ …
2026-07-28 32万円の指輪が1万円に―認知症高齢者を狙う「訪問買取」の現実 ある日、認知症の患者さんのご家族が、ある異変に気づきました。「いつも身につけていた指輪がない」その患者さんは、毎日のように指輪を眺めては、「これ、きれいでしょう?」と誇らしげに話していたそうです。本人にとってはもちろん、 …
2026-07-14 おむつは介護の敗北ではない―高齢化社会が直面する紙おむつごみ問題 紙おむつと聞くと、多くの方は赤ちゃんを思い浮かべるかもしれません。しかし今、日本で増えているのは子供用ではなく、大人用の紙おむつです。少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、紙おむつごみは増え続けています。その背景に …
2026-06-23 『まだ困っていません』が招いた悲劇―認知症介護で本当に怖いこと 認知症医療に携わっていると、時々とても苦しくなるケースがあります。病気そのものではありません。 「もっと早く動いていれば違ったかもしれない」 そう思わずにはいられないケースです。 認知症は、ある日突然すべてが壊れる病気で …