2025-10-20 「金が尽きたら、退所」──在宅介護の限界が始まった 最近、私たちのグループホームでも「経済的理由による退所」という現実が、とうとう目の前に現れました。今回退所する利用者さんは、認知症の診断はありますが、介護度は1。日々穏やかに過ごしており、特に目立った身体的な介護が必要な …
2025-10-08 「レカネマブ×障害者手帳」の矛盾 —— 医療費助成を目的とした手帳取得の是非を考える 近年、アルツハイマー型認知症に対する画期的な新薬として注目されている「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が国内でも承認され、2023年より保険適用となりました。早期のアルツハイマー型認知症において、アミロイドβを標的とし、 …
2025-09-22 外国人の方も辞めてしまう介護の現場――低いお給料が大きな課題 今、日本の介護の現場では人手が足りていません。そのため、多くの外国人の方が介護の仕事に入ってきてくれています。でも、長く続けてくれる人はあまり多くありません。 1.介護の仕事に外国人の方も増えているけど… 全国の介護施設 …
2025-08-20 【限界在宅医療】家で死ぬしかない高齢者たち 在宅医療や終末期医療は、近年ますます注目されるテーマです。特に「住み慣れた自宅で最期を迎えたい」という希望を持つ高齢者は少なくありません。しかし現実には、経済的な理由や介護体制の不十分さから、理想とはほど遠い「家で死ぬし …
2025-08-11 検診でおなじみ・アルブミン値は、高齢者の健康にとっても大事な指標である理由 高齢者を中心とした当院では、「最近お婆ちゃんの食事量が減っているのですが大丈夫でしょうか?」という質問を良く受けます。そうすると我々医師は、血液検査をして血中のアルブミンを測定します。その結果、「食事量は減っていても栄養 …
2025-08-04 正しい介護認定が介護の基本・区分変更申請が大事な理由を専門医が解説 介護保険サービスを利用するためには、最初に介護度の認定が必要です。認定後は、その段階に応じた介護サービスの利用が可能となります。通常は、半年から3年毎に再調査が行われ、そのときの介護度が認定されていきます。しかし、認定期 …
2025-06-30 70歳を過ぎても性にお盛ん…医師が断言!異常性欲の放置は禁物です 「元気なのかどうなのか、ちょっと度がすぎる……」。これに悩まれている方がいます。 男として認知症の症状の中で、絶対に治療してほしいものがあります。異常性欲です。 これは教科書等ではあまり載っていませんが、月に1,000名 …
2025-05-30 【お薦め本の紹介】こんなことで、死にたくなかった 法医学者だけが知っている高齢者の「意外な死因」 私たちの人生には、たった一回しか死の瞬間は訪れません。その一回を「まさか」の形で迎えたくないものです。突然死の発生率は、総死亡数の 10%〜 20%。あなたを、5人のうちの1人にしないために。 そして、あなたにとって大切 …
2025-02-03 「点滴だけでもお願いできませんか?」が、穏やかな最期を踏みにじる理由を専門医が解説。 人は誰でも、人生の最期は、穏やかに迎えたいものです。特に、無用な医療行為による延命などは誰でも避けたいものです。しかし、時に周囲の人間の何気ない言葉、「点滴だけでもお願いできませんか?」が、穏やかな最期を台無しにしてしま …
2025-01-27 介護費用節約のポイント7・FPとケアマネ資格の認知症専門医が解説 麻生太郎さんは受け取りませんでしたが、2019年6月3日、金融庁の金融審議会は、「年金だけでは老後の資金を賄えず、九十五歳まで生きるには夫婦で二千万円の蓄えが必要になる」と試算した報告書を作りました。ちなみに、この試算に …