先日、嬉しいことがありました。
当院の外来の看護婦さん3名が“第7回認知症ケア専門士認定試験”に合格したのです。
私自身第1回の試験を受験しており、多くの学びを得たものでした。
資格を取って給与が上がるというものではないのですが、学んだだけ認知症患者さんへの見方、接し方が変わるほどのものです。
そのため、講演会・セミナーなどでも機会あるごとに受験を勧めてきました。
自身のクリニックのスタッフには積極的には勧めることはありませんでしたが、自主的に3名が受験する旨を伝えてきた時には、喜びとともに、『全員が受からなければ困るな』と思いました。
さらに、問題集をみると、第1回の受験時に比べ、明らかに難易度が上がっています。
これは、『3人同時に合格は無理?』だと感じました。
しかし、3名の看護師は、家庭と仕事の中で時間を作りながら努力してくれました。
神様は、そんな彼女らに3名同時に合格というご褒美をくれたようです。
報告を受けた時には、彼女らを抱きしめたいほどの喜びでした。
照れ隠しのために『錆びた頭でよく頑張った!』と憎まれ口をたたき、ひんしゅくを買ったほどです。
私自身、医師免許意外に、内科専門医、神経内科専門医、老年病専門医、介護支援専門員、認知症ケア専門士、ファイナンシャルプランナーと常に、資格取得に取り組んできました。
単なる資格マニアではなく、受験することによる知識の整理が目的です。
整理した知識から創造的なアイデアが出てくるのです。
しかし、多くの方に資格取得を進めても取り組みませんし、合格という結果を得ることはできないようです。
そのため最近では、資格のメリットもあまり口にしないようにしていました。
その中で当グループでは、今回の認知症ケア専門士以外にも毎年、介護福祉士、介護支援専門員や社会福祉士の資格を取得しています。
今後は、資格取得に基づいた創造的な専門集団を目指したいと思います。