先週に続いて、認知症関連の資格を紹介します。今回は介護支援専門員です。
通称はケアマネージャー(ケアマネ)と呼ばれます。
公的資格であり、居宅介護支援事業所・各種施設に所属し、介護保険制度において要支援・要介護と認定された人に対して、アセスメントに基づいたケアプランを作成し、ケアマネジメントを行う職業です。
介護全般に関する相談援助・関係機関との連絡調整・介護保険の給付管理等を行います。
介護支援専門員として登録・任用されるには都道府県の実施する「介護支援専門員実務研修」を受講する必要があり、研修を受講するために「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があります。
受験資格には5年以上の実務経験が必要とされます。
無経験でヘルパーとして非常勤で仕事を始め、3年で介護福祉士の資格を取りリーダとして現場経験をふみ、さらに5年終了後ケアマネージャの資格を取得される方も見えます。
まさに介護職は、本人の努力とやる気でスキルアップが可能です。
自分では何も努力しないで、待遇や職場環境に文句を言う前に、資格取得をすれば、評価されるのが介護現場です。
多くの人に、研鑽を望みます。
介護保険を利用する利用者にとって、ケアマネージャーは病院の主治医のようなものです。
通所介護や自宅介護などの介護を受ける際に、どのような介護が必要かを判断し、計画を立てます。
実際の介護は介護士が行うので、ケアマネジャーはプランをたてるだけです。
丁度、病院で、検査や治療の計画は主治医がたて、実際に血液をとったり、薬を渡したりするのは看護師が行うようなものです。したがって、利用者さんが認知症である場合は、認知症の疾患に対する知識が不可欠になります。