毎月1,000人以上、各種認知症患者さんを診療。専門医による認知症予防や高齢者医療、介護生活に役立つブログです。

ブログをリニューアルしました

皆様。 このたびブログのリニューアルを行いました。 これまで長谷川嘉哉の外来診察経験を元にお話ししてきましたが、これからはより「今すぐ使える知識」にフォーカスし、さらに幅広い層の方へ向けて発信してまいります。

認知症介護の話 イチョウ葉エキスガムちょっと危険?

きっと会社としては、力を入れた新商品なんでしょう。でも専門医としてはちょっと危険です。このガムの宣伝をみてすでに認知症を発症した患者さんも噛むようになります。その際に、怖いのが窒息です。認知症患者さんは入れ歯でさえ誤嚥す …

認知症介護の話 悪口を言うがごとく伝える

患者さんの家族から、『おばあちゃんは都合の悪いことは聞こえなくて都合の良いことしか聞こえない」と言われることがあります。 これは医学的に説明できます。老人性難聴では、高いほうの音から聞き取りにくくなります。特に「サ行」や …

認知症介護の話 台風が人の声

毎日の診療では認知症患者さんから教科書には書いていない症状を教えてもらえます。 先日の台風の日も雨風が窓ガラスを打ち付けていました。その音を聞いた患者さん『誰かが、窓を叩いて呼んでいる』と言って、台風の中窓を開けようとし …

認知症介護の話 一番忙しかった時代は一番輝いていた時代

施設から 突然、出ていこうとされる 認知症の女性。 『○○さん、どこに行かれんですか?』と聞くと 『子供に、お弁当を作らないかん』 そんな方が、多くいらっしゃいます。 それほど、 女性にとって お弁当を作ることは 大変で …

認知症介護の話 帰宅願望は思い出に帰る

認知症患者さんは不思議と夕方になると『家に帰る』と言われます。いわゆる帰宅願望です。 女性の場合は、帰宅=実家に帰るです。ところが、男性の中には、生まれてから一度も引っ越したことがない方でも『家に帰る』と言われます。家族 …

認知症介護の話 退職後は親の介護をするケアメン達

最近の要介護者の方々は90歳を超えている方も珍しくはありません。そうすると、子供さんたちの年齢も65歳を超えて退職している方も結構いらっしゃいます。 最近では、男性が積極的に介護に参加する方も増えてきています。そのため、 …

認知症介護 心の余裕が笑顔を作る

“親を自宅で介護するか? 入所させるか?” 子供として大いに悩む問題です。 外来では、こんなアドバイスをしています。 『皆さん、親御さんが入所しても 今までやってきた介護が ゼロになるわけではあり …

認知症介護の話 グループホームで意欲の回復

認知症になると意欲が低下します。今まで、大好きだった趣味も手をつけなくなります。それを見たご家族は、“やる気を出して!”と感情的になりますが、意欲の低下こそが認知症の初期症状です。 先日、グループ …

長谷川嘉哉監修シリーズ
長谷川嘉哉監修シリーズ