2026-10-06 夫婦二人とも認知症になったら、家族はどうすればいい? 認知症外来をしていると、ご家族からとても難しい相談を受けることがあります。「先生、父も母も認知症になってしまいました。二人だけで暮らしていて大丈夫でしょうか?」子どもさんからすれば当然心配です。お父さん一人を見ても、一人 …
2026-10-04 「『夢のやせ薬』に飛びつく前に――肥満症薬で本当に知っておくべきこと」 「注射をするだけで10%以上やせる」少し前なら夢のような話でした。しかし現在、肥満症の治療は大きく変わりつつあります。GLP-1受容体作動薬や、GLP-1とGIPの両方に作用する薬が登場し、世界中で使用が急速に広がってい …
2026-10-01 【お薦め本の紹介】『走るより運動になる「歩き方」』 「健康のために運動しましょう」と言われると、多くの人はジョギングや筋力トレーニングを思い浮かべます。しかし本書を読むと、私たちが毎日何気なく行っている「歩く」という動作が、実は非常に優れた運動であることに気づかされます。 …
2026-09-29 昨日のことも忘れる母が、娘の体調だけは覚えていました 認知症外来をしていると、医学だけでは説明しきれないような、心に残る場面に出会うことがあります。ある認知症のお母さんがいます。娘さんは週に1回、お母さんのもとを訪ねています。しかし、お母さんは1週間前のことをほとんど覚えて …
2026-09-27 SASを放置した34歳、死亡事故で『危険運転致死罪』に―太っていない人も要注意 最近、外来をしていて「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんが増えた」と強く感じます。以前は、「SAS=太った中年男性の病気」というイメージがありました。もちろん肥満は大きな危険因子です。しかし、実際の診療では決してそれ …
2026-09-24 【お薦め本の紹介】「80代になれば、たいていボケるか死ぬ」――だから70代を無駄にしてはいけない 林真理子さんの『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』を読みました。何とも刺激的なタイトルです。しかし、認知症専門医として多くの高齢者を診てきた私には、単なる「毒舌本」とは思えませんで …
2026-09-22 「週30秒」に騙されてはいけない――レカネマブは本当にそこまで効くのか? 物事を評価するとき、私は「総論」と「各論」を分けて考えることが大切だと思っています。 アルツハイマー病治療薬レカネマブについて、まさに今、その姿勢が必要ではないでしょうか。2026年9月、レカネマブの皮下注射製剤が日本で …
2026-09-20 91歳の死まで医師の責任なのか――『治療すれば助かる』という幻想 先日、”在宅介護を受けていた91歳の母親が誤嚥性肺炎で亡くなり、訪問診療を行っていた医療法人が訴えられた”という記事を読みました。 その母親は要介護5で認知症があり、体重は24キロを切るほど低下していました。さらに食べ物 …
2026-09-17 【お薦め本】限りある人生を豊かにする 人生最後のお金の授業 天野隆さんの『限りある人生を豊かにする 人生最後のお金の授業』を読みました。私は医師であると同時に、ファイナンシャルプランナーとしても、多くの方のお金や相続の相談を受けてきました。また、認知症専門医として、人生の最終段階 …
2026-09-15 「そこまで介護する必要がありますか?」――自分の人生を捨てないで 認知症外来をしていると、本当に頭が下がるほど介護を頑張っている方に出会います。仕事を休む。旅行にも行かない。友人にも会わない。夜中も何度も起きる。そして、最後には、「先生、仕事を辞めました。これで母の介護に専念できます」 …