2026-07-21 トローチ神話の終焉・・医学的意義は乏しいが保険で処方される 外来診療をしていると、風邪やのどの痛みで受診された患者さんから時々こんな希望を受けます。「先生、トローチをください」 中には、 「前にもらったトローチがよく効いた」 「のどが弱いのでいつも欲しい」 「薬は要らないからトロ …
2026-07-19 認知症は“脳の絶縁体”ミエリン障害から始まるのか アルツハイマー病といえば、「アミロイドβが脳に蓄積する病気」という説明を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、近年の研究では、「なぜアミロイドが蓄積するのか」という根本的な原因に注目が集まっています。今回ご紹介する …
2026-07-16 【お薦め本の紹介】世界トップ企業の決算書ーグローバルブランドの強さに迫る 長谷川正人さんの『世界トップ企業の決算書 グローバルブランドの強さに迫る』を読みました。この本の面白さは、アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった巨大IT企業だけでなく、LVMH、エルメス、ネットフリックス、P&a …
2026-07-14 おむつは介護の敗北ではない―高齢化社会が直面する紙おむつごみ問題 紙おむつと聞くと、多くの方は赤ちゃんを思い浮かべるかもしれません。しかし今、日本で増えているのは子供用ではなく、大人用の紙おむつです。少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、紙おむつごみは増え続けています。その背景に …
2026-07-12 想定より5年早く来た「多死社会」 日本は、すでに「多死社会」に入っています。高齢化が進めば、死亡者数が増えることは以前から予測されていました。しかし問題は、そのスピードです。2025年の日本人の死亡者数は158万9489人。国立社会保障・人口問題研究所が …
2026-07-09 【お薦め本の紹介】『イン・ザ・メガチャーチ』・・人生後半に還ってくる“やってこなかったこと 朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を読んで、最も強く感じたのは、これは単なる「推し活」を描いた小説ではないということです。もちろん物語の表面には、アイドル、ファンダム、SNS、マーケティング、若者文化といった現代 …
2026-07-07 「霜降り牛肉が最高」は本当なのか 「昔の牛肉のほうが、もっと赤身だった。」そんな話を聞いたことはありませんか。実際、現在の黒毛和牛は、30~40年前と比べると筋肉の中に入る脂肪、いわゆる「サシ」が大幅に増えています。品種改良や飼育技術の進歩によって、現在 …
2026-07-05 実技試験合格でも事故率2.8倍―高齢ドライバー制度はもう限界 高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となって久しくなります。現在、75歳以上で一定の交通違反歴がある方は、免許更新時に「運転技能検査」を受けなければなりません。この制度は、「運転ができるかどうか」を確認するために202 …
2026-07-02 【おすすめ本の紹介】レビー小体型認知症でも「名探偵のままでいて」 認知症をテーマにした小説や映画は数多くあります。しかし、医療者の立場から見ると、「ここは少し違うな」と感じる作品も少なくありません。 ところが、小西マサテルさんの『名探偵のままでいて』は違いました。私は認知症専門医として …
2026-06-30 「歯科医院はコンビニより多い」に感じる知的怠慢 テレビや新聞で歯科医療に関する話題が出ると、決まり文句のように使われる表現があります。「歯科医院はコンビニより多い」。皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。確かに数字だけを見ればその通りです。しかし私はこの言葉を聞く …