グループホームの利用を間違えていませんか?

2015-10-09

介護度が2以下であっても自宅での介護ができないケースは結構あります。その場合は、特養への入所が介護度3以上となったため、グループホーム(以下GH)、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅(以下サ高住)が適応になります。一般に家族の気持ちからすると、有料老人ホーム、サ高住を選ぶ傾向があるようです。グループホームの正式名称は認知症対応型共同生活介護です。自分の親を、”認知症の施設“に入れることに抵抗があるようです。

そのため、有料老人ホーム、サ高住に入居されている方の中には、本来はGHが適応という患者さんが少なくありません。専門医の立場からすると、家族の気持ちも分かりますが、本当は正しい施設に入るべきです。

ここでグループホームのメリットをお示しします。

1) 1ユニット9人までの少人数で、入浴や食事、排せつなどの介助を受けることができます。

2)家庭にいるような環境の中で、地域の方々とも関わり合いながら、精神的に安定した生活が送れるように支援され
る機能訓練を行っています。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


3)グループホームは生活の場です。ケアが必要な部分は、個人の人格を尊重しながら行われ、料理や掃除などは
皆と協力し合いながら生活します。役割を持ちみんなと協力し合う事で、症状の進行を遅らせます。

4)以上のように認知症の患者さんにとっては理想な環境が、費用負担は有料老人ホーム、サ高住より5万円ほど
安くなっています。

以上のようなGHのメリットや特性を理解してうえでの積極的な利用をお勧めします。ちなみに、施設を見学した時に大声を出したり、車いすにの利用者さんがいると自分の親の入居を躊躇されるご家族が見えます。これは見方を変えると、”そのような状態になっても看てくれる“とことだと前向きに考えてください。

長谷川嘉哉監修シリーズ