先日、突然飛蚊症になったため一人の患者さんとして眼科を受診してきました。朝7時45分に病院に到着するととすでに10人ほどの方が並んでいます。8時には扉があき、8時15分には、視力検査が開始。診察室も6診までありものすごい勢いで診療が行われていました。休む暇がないほどに、いくつもの検査を終え、最後には医師からの説明です。詳細は以下の記事も参考になさってください。
若い医師は、とても丁寧に説明をしてくれました。「◎◎の検査は、◎◎の所見です。〇〇の検査は、〇〇の所見です。△△の検査は、△△の所見です。以上より、異常がないため様子観察で問題ありません。」とのことでした。
とても丁寧な説明に好感を持ったのですが、内心は「結論を早く教えて!」でした。医師は論文を書く際などにも結論を先に示すことに慣れていません。そのため自分自身の外来でも、頭部CTの所見を説明し、認知機能の検査を説明し、それから正常か異常かを説明していました。
今回、患者さんとして大きな学びを得ました。患者さんにとっては、検査の結果よりも、「病気であるか否か」、「治療が必要であるか否か」が知りたいのですね。医師になって32年、患者さんの立場になって気が付きました。これからは結論を先に、そのあとに理由を説明しようと思いました。