一般的に、経営者が勉強会と称して、集うセミナーや講演会の後には、懇親会がつきものです。
この懇親会、いつも思うのですが、その趣旨を理解していない人、もしくは理解しようとしない人が多すぎます。
セミナーの場合、聴衆として多くの疑問が生じます。しかし、質疑応答ですべてを聞くことはできません。
そこで利用するのが、懇親会です。もちろん、講師と知り合いになる事も参加者同士で名刺交換することも重要です。
しかし実態は、単なる飲み会に成り下がっている懇親会が多いようです。
懇親会が『飲み放題』になっている段階で趣旨が理解されていません。
本来なら、アルコール抜きにして、講師に対峙するべきだと思います。
自分自身が開業して、しばらくして『経営者の会』に参加するときには、『経営者』と聞いただけで緊張したものです。
なぜなら、経営者とは、松下幸之助さんや稲森和夫さんをイメージしていたからです。
日々、自身を律した生活態度を取られている方が多いと思っていました。
しかし、実態は、『その自己規制の甘さ』に呆れてしまいます。
適正飲酒を純アルコール約20gとするとビール中ビン1本です。中年男性の3割以上が適性外飲酒と言われていますが、経営者は経費で飲酒するためか、その割合がさらに高いようにも感じられます。
懇親会後に2次会行く方も見えますが、その段階で、セミナーに参加して得たことは殆ど記憶外になります。
多くの経営者や有名人の中には、2次会には絶対に参加しない方が結構見えます。
本当に、高いレベルを目指すなら、2次会の参加は遠慮すべきだと思います。
結論として、本当に勉強するなら、セミナーに参加して、アルコールは飲まずに懇親会でさらに情報を得ます。
そして、帰宅後、直ぐに復習をすべきです。人間の脳は、その段階で、『単なる情報が知識化されるのです』。
これからは、間違いなく乱世が訪れます。それを乗り切るには、『積み重ねた知識のもと、自分自身で考える事』が重要になります。
NPO法人PAL研究会としても、懇親会への取り組み方は、大改革する必要性を感じました。