妊娠の奇跡

2015-04-03

先回まで幸せオーラによる妊娠や、子育て支援のくるみんのご紹介をしました。私は医学部時代に産婦人科の授業で妊娠のメカニズムを学び、感動したことを覚えています。少し長いですが、奇跡の物語を堪能してください。

1)  排卵:女性は、産まれた時から決まった数の卵胞(卵子の元になる細胞)を持っています。この卵胞が、約28日に1回ずつ卵子となって卵巣から飛び出します。その飛び出した卵子は、手のひらのような形をした卵管采という器官に吸い込まれ、卵管内に入り、卵管膨大部というところで精子と出会います。卵子の寿命はたったの24時間です。その間に精子と出会わなければ、妊娠は成立しません。

2)   精子の卵管膨大部への到着:一回の射精に含まれる精子の数は、約三億個と言われています。そんなにたくさんいるのに、卵管膨大部まで到着するのはたったの200個、さらに、受精できるのはたったの一個です。というのも、射精された精子には、数多くの試練が待ち受けているからです。まずは膣内です。そこは精子にとって過酷な環境です。通常膣内は、細菌の繁殖を防ぐためにやや酸性になっているからです。そんな環境の中を泳ぎすすみ、子宮口という狭い入り口を通り抜けることができるのは、最初の3000分の1、たった10万個の優秀な精子のみです。子宮内に入り込んだわずかな精子には、更に過酷な運命が待ち受けています。子宮の内部は長さ約7センチあります。0.06ミリメートルしかない精子にとっては、途方もない距離です。しかも、そこは暑くてネバネバしていて、とても泳ぎにくいのです。ここでほとんどの精子が力つきます。最終的に卵子が待っている卵管膨大部までたどり着ける精子は、たった200個と言われています。

3)   受精:こうして卵管膨大部までたどり着いた精子は、受精をめぐって最後の死闘を繰り広げます。というのも、一番最初の精子が入り込んだとたん、卵子は外側に強固な膜を作り、二番目以降の精子をはじき返してしまうからです。精子の寿命は最大で7日間と言われていますが、射精から卵管膨大部到着までは、ほんの30分から数時間の間に起きるそうです。すばらしい運動能力です。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


4)   着床:そのようにして、数々の困難を乗り越えて受精した受精卵は、子宮に向かって徐々に移動していきます。これには約7日間かかると言われています。しかし、せっかくの受精卵も、うまく移動できずに途中で止まってしまったり、子宮内部にうまく着床できなかったりすると、妊娠は成立しません。着床のためには、子宮の内部がふかふかと温かく柔らかでなければいけません。

いかがですか? 普段はあまり意識しませんが、妊娠というのは、まさに奇跡の連続なのです。

長谷川嘉哉監修シリーズ