2026-08-13 【お薦め本の紹介】人はもっと不格好でいい―直木賞受賞作『空中ブランコ』 『空中ブランコ』は、人間の弱さや滑稽さを描きながら、それを決して否定しない小説です。真面目な人ほど、自分の失敗や欠点を許せず、苦しくなります。しかし伊良部を見ていると、もっと不格好でも、もっと開けっ広げでもよいのではない …
2026-08-06 【お薦め本の紹介】・・凪良ゆう『多類婚姻譚』 凪良ゆうさんの『多類婚姻譚』を読みました。本作は、結婚をテーマにした連作短編集です。同性の恋人、結婚を望む独身女性、離婚を経験した人、家事や育児の分担に悩む男女など、さまざまな立場から「誰かと一緒に生きること」が描かれて …
2026-07-30 【お薦め本の紹介】難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください! 橘玲さんと大橋弘祐さんの『難しいことはわかりませんが、1億円貯める方法を教えてください!』を読みました。 「普通の会社員が1億円を貯める」と聞くと、多くの人は、特別な才能、高収入、起業の成功、あるいは株式投資での大勝ちを …
2026-07-23 【お薦め本の紹介】銀行の本店はなぜ仰々しいのか? 銀行の本店を訪れると、その建物の大きさや重厚な内装に圧倒されることがあります。天井の高いロビー、磨き上げられた床、立派な応接室。インターネットバンキングが普及し、銀行の支店が次々と減っている時代に、なぜ本店だけはこれほど …
2026-07-16 【お薦め本の紹介】世界トップ企業の決算書ーグローバルブランドの強さに迫る 長谷川正人さんの『世界トップ企業の決算書 グローバルブランドの強さに迫る』を読みました。この本の面白さは、アップル、マイクロソフト、エヌビディアといった巨大IT企業だけでなく、LVMH、エルメス、ネットフリックス、P&a …
2026-07-09 【お薦め本の紹介】『イン・ザ・メガチャーチ』・・人生後半に還ってくる“やってこなかったこと 朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を読んで、最も強く感じたのは、これは単なる「推し活」を描いた小説ではないということです。もちろん物語の表面には、アイドル、ファンダム、SNS、マーケティング、若者文化といった現代 …
2026-07-02 【おすすめ本の紹介】レビー小体型認知症でも「名探偵のままでいて」 認知症をテーマにした小説や映画は数多くあります。しかし、医療者の立場から見ると、「ここは少し違うな」と感じる作品も少なくありません。 ところが、小西マサテルさんの『名探偵のままでいて』は違いました。私は認知症専門医として …
2026-06-25 【お薦め本の紹介】『日本買収 団塊世代の天命』―私たちは何を引き継ぎ、何を残すのか 牛島信さんの『日本買収 団塊世代の天命』を読みました。タイトルだけを見ると企業買収やM&Aを扱った経済小説のように思えます。しかし実際に読んでみると、それだけではありませんでした。本書の根底に流れているのは、「戦 …
2026-06-18 【お薦め本の紹介】『黒牢城』 米澤穂信さんの『黒牢城』は、第166回直木賞を受賞した歴史ミステリーです。舞台は戦国時代。織田信長に反旗を翻した荒木村重が籠城する有岡城で起こる不可解な事件を、牢に閉じ込められた黒田官兵衛が解き明かしていきます。 私は歴 …
2026-06-11 【お薦め本の紹介】『JOY SPAN 精神的寿命をのばす科学的方法』 現代社会では、「長生きすること」そのものは珍しくなくなりました。医療の進歩によって平均寿命は延び、多くの人が80代、90代まで生きる時代になっています。しかし一方で、「ただ生きているだけでは幸せではない」という感覚を持つ …