2026-07-28 32万円の指輪が1万円に―認知症高齢者を狙う「訪問買取」の現実 ある日、認知症の患者さんのご家族が、ある異変に気づきました。「いつも身につけていた指輪がない」その患者さんは、毎日のように指輪を眺めては、「これ、きれいでしょう?」と誇らしげに話していたそうです。本人にとってはもちろん、 …
2026-07-21 トローチ神話の終焉・・医学的意義は乏しいが保険で処方される 外来診療をしていると、風邪やのどの痛みで受診された患者さんから時々こんな希望を受けます。「先生、トローチをください」 中には、 「前にもらったトローチがよく効いた」 「のどが弱いのでいつも欲しい」 「薬は要らないからトロ …
2026-07-14 おむつは介護の敗北ではない―高齢化社会が直面する紙おむつごみ問題 紙おむつと聞くと、多くの方は赤ちゃんを思い浮かべるかもしれません。しかし今、日本で増えているのは子供用ではなく、大人用の紙おむつです。少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、紙おむつごみは増え続けています。その背景に …
2026-07-12 想定より5年早く来た「多死社会」 日本は、すでに「多死社会」に入っています。高齢化が進めば、死亡者数が増えることは以前から予測されていました。しかし問題は、そのスピードです。2025年の日本人の死亡者数は158万9489人。国立社会保障・人口問題研究所が …
2026-07-05 実技試験合格でも事故率2.8倍―高齢ドライバー制度はもう限界 高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となって久しくなります。現在、75歳以上で一定の交通違反歴がある方は、免許更新時に「運転技能検査」を受けなければなりません。この制度は、「運転ができるかどうか」を確認するために202 …
2026-06-30 「歯科医院はコンビニより多い」に感じる知的怠慢 テレビや新聞で歯科医療に関する話題が出ると、決まり文句のように使われる表現があります。「歯科医院はコンビニより多い」。皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。確かに数字だけを見ればその通りです。しかし私はこの言葉を聞く …
2026-06-21 専業主夫が30年で3倍!妻に養われる夫が急増する理由 会社員の妻に扶養される「第3号被保険者」の男性が30年で約3倍になり、2024年度末には13万人を超えました。かつては珍しかった「専業主夫」や「妻が主たる稼ぎ手」という家庭像が、いまや特別なものではなくなりつつあります。 …
2026-06-09 認知症で寝たきりでも身体障害者手帳はもらえない? 外来で認知症の患者さんを診ていると、ご家族からよく受ける質問があります。「先生、母は認知症で寝たきりになっています。身体障害者手帳はもらえますか?」 ご家族から見れば当然の疑問です。実際に動けず、食事も介助が必要で、会話 …
2026-05-05 “診察なしで処方する時代”は正しいのか―オンライン診療という危うい幻想 近年、オンライン診療は急速に普及しました。特にコロナ禍を契機として、「通院せずに診療を受けられる」という利便性は、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。しかしその一方で、現場の医師として強い違和感を覚える場面が …
2026-04-28 なぜ現役世代だけが取り残されるのか―高額療養費制度“2万1000円の壁” 「医療費がどれだけ高額になっても、ある程度で止まる」この安心感は、日本の医療制度の大きな柱の一つです。その中心にあるのが高額療養費制度です。がん治療や手術、長期入院など、医療費が大きく膨らんだ際に自己負担額に上限を設ける …