今年も映画を見まくっています。平成25年5月末の時点で、60本ですから月に12本ペースです。人から『長谷川さんは映画がお好きなんですね!』という言葉を頂くまで、気が付かなかったのですがどうも好きなようです。
今回は、『バタフライイフェクト』を紹介します。バタフライイフェクトとは、カオス力学系において、通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指します。ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼすという内容です。他にも「アマゾンを舞う1匹の蝶の羽ばたきが、遠く離れたシカゴに大雨を降らせる」という表現が使われることもあるようです。
映画では、人生について考えさせられます。皆さん、“過去のあの時点に戻りたい、戻れたら…”と思ったことはないでしょうか?この映画では、主人公のエヴァンが幼馴染みのケイリーを救うため、何度も過去へ戻ってやり直しをします。そしてその度に歴史が変わって現在の自分やケイリーや母親や友達の状況が大きく変わります。そして、何度やっても、全員がハッピーになるという結果にはならない・・。つまり、「主人公が良かれと思って変えた過去のちょっとした選択が、とんでもない未来を巻き起こす」のです
エンディングは「映画史上最も切ないハッピーエンド」とコピーされているだけあって、確かに切ない。医師としては、映画の中の精神科医の言うとおり“妄想?”“記憶って何?”という点が気になって仕方がありませんでした。
やはり過去を振り返ることなく、現在に感謝満足して生きていくべきなのでしょう。自分だけでなく、世間でも結構評判の良い映画のようです。お勧めします。