先回、ご紹介した寿司屋さんを過ごした刺激的な仲間たちの中で、話題になったのはニューヨークです。といっても、私は、ニューヨークには行ったこともありませんし、知識もありません。ちなみに、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市には行政上の5つの区があるそうです。マンハッタン区やクイーンズ区、ブロンクス区など、全5つの行政区からなるこの都市のなかで、今、最も注目を集めている地区と言えば、マンハッタン島のイーストリバーを挟んだ東側に広がるブルックリン区だそうです。
そんな基礎知識を頭に入れ、その中のおひとりが薦めていた“ブルックリンの恋人たち”を観てきました。ブルックリンはこのエリアは全米でも有数の歴史を持つエリア。ブルックリンの開発が始まったのは、今から350年ほど前、17世紀のオランダ人の入植にまで遡ると言われています。さらに19世紀後半にはマンハッタンとブルックリンを結ぶブルックリン橋が完成し、1898年にはニューヨーク市に併合。以来、マンハッタンと二人三脚の発展を遂げていくことになります。20世紀以降のブルックリンは、治安が悪く、貧困層が多く住む地区というイメージを持たれていたようです。そんなブルックリンに大きな変化が表れたのは、実はここ10年ほどのこと。マンハッタンに比べて安い家賃に魅力を感じたアーティストたちが、ウィリアムズバーグなどに移り住むようになり、少しずつ「おしゃれなエリア」として注目されるようになったそうです。
映画の中でも、随所に、おしゃれなエリアが映し出されています。もちろん、ところどころの背景で映し出される夜景も美しいものでした。個人的には、アン・ハサウェイの美しさが絶品でした。さらにブルックリンに実在する、ライブハウスと、そこに出演するミュージシャンの演奏シーンがいくつも紹介されています。これだけで楽しめるほどです。お薦めの映画です。