日本の社会では、印鑑が果たす役割は多いものです。個人での印鑑も数種類必要ですし、会社を持っている人であれば法人の印鑑など、捺印する機会は多いものです。私自身も、20年前に初めて法人を作った際には、父親が印鑑屋さんで6万円ほど払って、高価な印鑑を作ってくれたものでした。どこか印鑑を揃えることには儀式的な意味もあったようです。
そんな印鑑ですが、私が個人的にはまっている物があります。それはチタン素材の印鑑です。これがとっても良いのです。契約などで何か所も印鑑を捺印することは結構面倒くさいものです。そんな時でもチタンの印鑑はとっても心地よく捺印できます。今回の記事では、これから印鑑を作成しようと思っている方にチタン印鑑をお薦めする理由をご紹介します。
目次
1.印鑑の材質
印鑑には、多くの種類があるためその材質だけでも結構迷ってしまいます。
- 木材系:柘(つげ)、黒檀などの木材や、最近では、木材を組み合わせた「エコ印材」も売られています。木材系は、値段が1万円以下でも購入でき手軽ですが、重量がない点や使用後の手入れのしずらさが難点です。
- 動物素材系:今、話題の象牙が代表的です。その他にも黒水牛の角などが代表です。従来から高級印鑑として評価されていましたが、環境保護の観点からもこれからの時代は、お勧めではありません。
- 金属系:チタンが代表です。捺印性・耐久性で他の印材と比べて別格と評価されています
2.チタンとは?
チタンという金属には、他の素材に比べ以下のような特徴があります。
2-1.強度が高い
チタンはとても丈夫です。その強度は、鉄の2倍、アルミニウムの3倍にもなります。そのため、航空機やロケットの部品にも使われるのです。
2-2.熱に強い
チタンは、とても熱に強いのです。熱によってとける温度は、アルミニウムが660度、銅が1080度、鉄が1530度であることに対して、チタンは1660度なのです。熱に強いと言われる鉄よりもさらに強いのです。
2-3.錆びにくい
金属が錆びにくいことを、耐食性が高いと言います。チタンは錆びにくいと言われているアルミニウムよりも耐食性が高いのです。
3.チタン印鑑のメリット
こんな高品質なチタンですが、従来は高価である点が難点でした。しかし、最近では、贅沢にも印鑑にまで使えるような価格帯になったのです。以下の理由で高品質なチタンは、印鑑には打ってつけなのです。
3-1.欠けない
印鑑が欠けることは、縁起が良くないとさえ言われています。しかし、それ以上に欠けた範囲が大きければ、登録している銀行や役所で、登録した陰影と異なることで使用できなくなることもあるのです。
3-2.摩耗しない
印鑑は、長い期間使うものです。摩耗することで使用感が悪くなったり、陰影がクリアでなくなると印鑑を押す際の気分も悪くなってしまいます。
3-3.燃えない
そんなことがあってはいけませんが、火災なので家や会社が燃えてしまった場合、チタンであれば燃えてしまうことはほぼ考えられません。実際、高温で燃やす実験をしても、チタン印鑑は、元のように使用が可能ということでした。
4.捺印が心地よい理由
認知症専門医として、すべてにおいて「心地良さ」は、感情を司る扁桃核を刺激することで認知症を予防すると考えられます。私も現在、チタン印鑑を使用していますが、捺印の際にとても心地良いのです。
4-1.適度な重さ
チタン印鑑は、他の材質に比べると重量感があります。そのため、捺印ごとに手に力を入れたり、体重をかける必要がありません。そのため、とてもリズミカルに何カ所も捺印することが可能です。
4-2.綺麗に押せる
チタンは朱肉のつきも良く、重量感もあるためか、捺印した陰影がとても奇麗で嬉しくなります。
4-3.水洗いができる
印鑑を使っていると、どうしても汚れてしまいます。そんな時も、チタン以外の材質では掃除が結構面倒です。というより、朱肉をふき取る以上のことはできません。その点チタンの場合は水洗いが可能です。もちろん欠ける心配もありません。
5.購入方法は
昔は、印鑑屋さんで購入したものでしたが、これは割高です。現在はネットで注文すれば数日で届きます。私は、ハンコヤドットコム(https://www.hankoya.com/)を愛用しています。
チタン印鑑ならば、法人の実印で27,810円から、個人の実印で12,430円から販売されています。
6.まとめ
- 印鑑の素材は、チタンがお薦めです。
- 丈夫で耐熱性があり、錆びにくいなど、良いところだらけです。
- その上、ネットで購入すれば値段もお手頃です。