百貨店のリーダー

今から、約2年前の平成21年1月24日(土)に私が会長を務めるNPO法人PAL研究会で、小宮一慶さんに講演をお願いしました。

2年前は、リーマンショックの直後であり、これから“ナイアガラの滝”並みの激しい景気の悪化が来ると予想されていました。

その時に問題になった、“派遣切りの問題は解消する”と言い切られていました。

なぜなら、派遣切りどころか、“正社員切り”が来るからだと言われました。

その時に、トヨタは派遣切りを行い、マスコミから批判を浴びていましたが、小宮さんは正しい選択だと言われていました。

なぜなら、トヨタが人件費をはじめとする固定費を減らさなければ、兆単位の赤字が予想されたからです。

まさに形振り構わない手を打たないと、トヨタといえどもつぶれる可能性があったのです。

そのお蔭か、現在の不景気の中でもトヨタは確実に利益を上げています。

これも当時の経営者の経営判断によるものと思われます。


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小宮さんは同時に、百貨店の動きの遅さを指摘されていました。

当時、松坂屋が-20%売上減、それ以前からも売り上げの前年割れが続いていました。

その割に、リストラ等の動きが遅すぎたのです。

現在も、毎週月曜日の日経新聞のデータを見ると前年割れが続いています。

トヨタに比べると経営判断が遅れているのは明らかです。

優れた、トヨタの経営陣および、それを理解していた小宮さんの洞察力には2年を経て改めて感服します。

いままでぬるま湯につかっていた、医療介護業界も必ず厳しい時代がやってきます。

経営者として、時に厳しい経営判断を下せねばならないと考えています。

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