通常、計算といった論理的な作業は左脳が司ります。
しかしソロバンの場合は少し面白い現象が起こります。
私自身はソロバンが1級なのですが、2級の頃に自分の数字の概念が、ソロバンの玉になっていることに気付きました。
同じく1級の父親や、有段者の叔父さん達に聞くと、皆数字の概念はソロバンの玉になっていました。
気になって、ソロバン仲間に聞くと、3級以下では、数字の概念は数字のままのようでした。
2級では約半数がソロバンの玉になり、1級以上になるとほぼ全員が数字の概念がソロバンの玉に置き換わっているようでした。
ソロバンは、級が上がって行くにつれ問題数、つまり処理能力が格段に要求されます。
それに伴い、いつまでも左脳の処理能力では追いつかなくなります。
数字の概念が、右脳に移り、ソロバンの玉というビジュアルな概念に変わることで、格段の処理能力を手に入れることができるのです。
子供達が右脳を鍛えるためにソロバンに取り組む事はとても意味のあることだと思いますが、逆に2級以上にならないと右脳を鍛える事にはならないのかもしれません。