先日、職場の教養で“『絶対』って言っちゃだめだよ。
何があるか分からないんだから”という話がありました。
自分自身、医学という不確実な世界に身を置いていると、“絶対は絶対ない”ということは人間の摂理として実感しています。
しかし最近、この”絶対“という言葉を連発する人が誰かいたな?”と気になりました。
ゆっくり頭を整理すると、現在マイアミで新規事業を立ち上げているK氏でした。
月に1回のPAL研究会の際に、彼がよく使っていたことを思い出したのです。
”絶対大丈夫“、”絶対値上がりする“、その言葉の中の”絶対“という言葉が、引っかかっていたのです。
K氏の天才的な経営センスは、不動産仲介業でいかんなく実力を発揮していました。
ランチェスター戦略の竹田陽一先生も、「K氏は、千一の天才経営者」であると絶賛していました。
しかし、そのあとに鋭いことを付け加えていたのです。
「K氏が、不動産仲介を続けている限り失敗はありません。彼が不動産を購入して、転売するようになったら普通の経営者です。その時は、皆さんで止めてあげてください」
私は、どうしても、不動産を転売してキャピタルゲインを得る手法が好きになりません。
この形態が、永遠にうまく続くとは思えないからです。
”絶対“という言葉は、「やってみなければわからない」、「上手くいかなくても、きっと好転する」と前向きにチャレンジする際に使うべき言葉だと思います。