幻覚に驚かないで

2016-06-29

“さっきまでいた人は、どこ行った?”
“今日、○○さんが家に来たよね?”
認知症患者さんは時々
幻覚症状を訴えます。
御家族は
結構驚きます。
『うちの親は、おかしくなってしまったのか?
と深刻に訴えられることが多々あります。

しかし
専門医としては
『幻覚の多くは、問題ありません』
とお答えしています。
具体的には、
驚かず
強く否定せず
話を聞いてあげてください。

例えば、
『この家に、他人が住み着いている』
と訴えた場合・・
逆に
『何人?何歳ぐらい?男女の割合は?』
と聞き返す余裕を持ちましょう
そうすると患者さんも
興奮することなく
落ち着かれます。

患者さんによっては
『家族4人で
お父さんは〇〇歳、お母さんは〇〇歳
子供は上の男子は小学4年生
下の女の子は小学1年生』
などと言われると
“本当に居るの??”と
ドキドキしてしまいますが・・


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レビー小体型認知症では
奥さんに向かって
『お前は俺の奥さんのような顔をして
奥さんでない!』といった幻覚?を訴えます。
言われた奥さんは、困ってしまいます。
しかし、この場合は、
いったん部屋から退場。
改めて、別の入り口から入ってくると
『オー帰ったか、お帰りなさい』と迎えてくれます。
これなど、同じ幻覚でも
“出直し”で解決してしまいます。

このように
ショッキングな幻覚の数々、
驚かずに
余裕をもって
話を聞いてあげましょう。

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