「忙しい」「余裕がない」「休めない」――こうした言葉は、もはや仕事をしている人だけのものではありません。子育て、夫婦関係、親の介護など、家庭の中にも“終わりのない忙しさ”が広がっています。
そんな現代人に向けて、ひろゆき(西村博之)氏が提示するのが
『僕が忙しい現代人に伝えたい 休む技術』です。
本書が一貫して伝えているのは、「休むことは甘えではなく、生き方の技術である」という視点です。この考え方は、仕事だけでなく、家庭や人間関係にもそのまま当てはまります。
目次
1.なぜ私たちは、家庭にいても休めないのか
仕事をしていない時間でも、頭の中は常にフル回転。
子どものこと、配偶者の機嫌、親の体調――。
ひろゆき氏は、現代人が休めない理由を
「役割を背負いすぎているから」
だと指摘します。
・良い親でいなければならない
・良い配偶者でなければならない
・良い子どもとして介護をしなければならない
これらはすべて「自分で自分に課している義務」です。そして、その多くは「完璧である必要がない」ものばかりです。
2.子育てにおける「休む技術」
子育て中の親ほど、「自分が休むこと」に強い罪悪感を持ちがちです。
・子どもより自分を優先してはいけない
・ちゃんと向き合わないと悪影響が出る
しかしひろゆき氏は、こうした考え方を冷静に切り崩します。
親が常に余裕ゼロだと、子どもにも悪影響が出る
親が疲れ切ってイライラしている状態よりも、
「多少手を抜いて、機嫌よくいる親」の方が、結果的に家庭は安定します。
・完璧な育児を目指さない
・手抜きを「失敗」と思わない
・外注できるものは外注する
これは逃げではなく、家庭全体のパフォーマンスを上げるための戦略です。
3.夫婦関係を壊さないための「休み方」
夫婦関係においても、「頑張りすぎ」は静かに関係を蝕みます。
・察してほしい
・言わなくても分かってほしい
・自分ばかり我慢している
ひろゆき氏の考え方は、極めてシンプルです。
人は、基本的に他人の気持ちを正確には察せない
だからこそ、
・期待値を下げる
・言語化する
・「無理なものは無理」と伝える
これが、夫婦関係における「休む技術」になります。
我慢し続けることは美徳ではなく、関係を壊す先送りにすぎません。
4.介護で一番危険なのは「責任感の強い人」
介護の現場では、ひろゆき氏の言う「休めない構造」が最も顕著に現れます。
・自分がやらなければ
・他人に任せるのは申し訳ない
・家族だから当然
しかし、介護は長期戦です。
一人で抱え込めば、必ずどこかで限界が来ます。
ひろゆき氏は、介護においても
「全部やらない」
「頼れるものは使う」
ことを強く勧めています。
介護サービス、行政制度、周囲の人間関係。
使えるものを使わずに倒れてしまうのは、合理的ではありません。
5.「ちゃんと休む人」ほど、人生が長持ちする
本書を通じて貫かれているのは、
人生は短距離走ではなく、超長距離走だ
という考え方です。
仕事も、家庭も、介護も、途中で壊れてしまえば意味がありません。
・やらなくていいことはやらない
・全部背負わない
・「頑張らない選択」を恐れない
これこそが、ひろゆき流の「休む技術」の本質です。
おわりに:あなたは、誰のために頑張りすぎていますか?
『休む技術』は、「もっと楽をしていい」と背中を押してくれる本ではありません。
それ以上に、「その頑張りは、本当に必要ですか?」と問いかけてくる本です。
仕事、子育て、夫婦関係、介護――
どれも大切だからこそ、無理をしすぎてしまう。
だからこそ一度立ち止まり、
「休むことを、自分に許す」
ところから始めてみてはいかがでしょうか。
休むことは、逃げではありません。
人生を壊さずに続けるための、最も賢い技術なのです。


認知症専門医として毎月1,000人の患者さんを外来診療する長谷川嘉哉。長年の経験と知識、最新の研究結果を元にした「認知症予防」のレポートPDFを無料で差し上げています。