漢方や介護的対応でも周辺症状が改善されない場合、統合失調症に使われる抗精神病薬を使用することもあります。
通常、アルツハイマー型認知症の場合、セロクエルやリスパダールを眠前もしくは朝晩で0.5錠から1錠使用します。
血管性認知症の場合は、グラマリールを用います。
効果判定は1週間前後で評価します。
効果は、
「変わらない」
「周辺症状が改善した」
「効きすぎて、傾眠」
の3つです。
変化がなければ増量、効き過ぎれば減量します。
1週間以内の調整を数回行うと、半分から2/3の症例で、周辺症状がコントロールできます。
世間では、認知症は治療しても効果がないと思われがちですが、周辺症状がコントロールできるか否かは、在宅生活継続できるか施設入所になるかのポイントになります。
一度は、専門医の治療をお薦めします。