2026-07-26 毎日30分歩いても帳消しにならない――座りすぎが体と脳を老化させる 診察室で「運動をしていますか」と尋ねると、「毎朝30分歩いています」「週に2回ジムに通っています」と答える方が増えました。健康への関心が高まっていることは、とても良いことです。 しかし生活全体を聞くと、朝に歩いたあとはテ …
2026-07-21 トローチ神話の終焉・・医学的意義は乏しいが保険で処方される 外来診療をしていると、風邪やのどの痛みで受診された患者さんから時々こんな希望を受けます。「先生、トローチをください」 中には、 「前にもらったトローチがよく効いた」 「のどが弱いのでいつも欲しい」 「薬は要らないからトロ …
2026-07-19 認知症は“脳の絶縁体”ミエリン障害から始まるのか アルツハイマー病といえば、「アミロイドβが脳に蓄積する病気」という説明を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、近年の研究では、「なぜアミロイドが蓄積するのか」という根本的な原因に注目が集まっています。今回ご紹介する …
2026-06-28 認知症になる人、ならない人―その違いは脳の『免疫力』だった アルツハイマー病といえば、「アミロイドβが脳にたまる病気」という説明を聞いたことがある方も多いと思います。 確かに、アミロイドβはアルツハイマー病の重要な原因の一つです。しかし実際には、脳に大量のアミロイドβが蓄積してい …
2026-05-24 「壊れた脳」は再生できるのか――ミクログリアが開く新時代 脳卒中は、日本人の要介護原因として今なお非常に大きな位置を占めています。命が助かっても、半身麻痺、言語障害、高次脳機能障害などの後遺症が残り、「以前の生活に戻れない」という現実に直面する患者さんは少なくありません。 一方 …
2026-05-20 睡眠は気合では治らない――体内時計を動かす新薬の時代へ 私たちは普段、「朝になったら起きて、夜になったら眠る」という当たり前の生活を送っています。しかし、そのリズムを支えているのは単なる習慣ではありません。体の中には“体内時計”という精密な仕組みが存在しているのです。ところが …
2026-05-17 やせ薬で認知症は防げるのか?―期待と現実を分けた“衝撃の研究結果” 「やせ薬が認知症も予防するかもしれない」最近、このような見出しを目にする機会が増えています。ここでいう“やせ薬”とは、セマグルチドなどのGLP-1受容体作動薬です。もともとは糖尿病治療薬として使われ、その後、肥満症治療薬 …
2026-05-12 もう立たなくていい―“座って前傾”で出し切る排尿術 外来で非常によく受ける質問の一つに、「座って排尿した後に立つと、まだ結構出るのはなぜか?」というものがあります。多くの方が違和感や不安を覚えますが、これは決して珍しい現象ではありません。むしろ、加齢に伴う身体の変化の中で …
2026-04-20 亜鉛欠乏は「全身病」― 心房細動・心不全リスクと“見逃される数値” ― 近年、栄養と疾患の関係が見直される中で、「亜鉛欠乏」が注目されています。亜鉛は体内で300種類以上の酵素に関与する重要な微量元素ですが、臨床では見逃されやすい存在です。その理由は明確で、症状があまりにも非特異的だからです …
2026-04-06 エビデンスだけでは健康になれない 近年、医療の世界では「エビデンス(科学的根拠)」が非常に重視されています。これは当然の流れであり、根拠のない治療や迷信的な健康法によって患者さんが不利益を被らないためには不可欠な考え方です。 しかし一方で、外来診療を続け …