2026-09-15 「そこまで介護する必要がありますか?」――自分の人生を捨てないで 認知症外来をしていると、本当に頭が下がるほど介護を頑張っている方に出会います。仕事を休む。旅行にも行かない。友人にも会わない。夜中も何度も起きる。そして、最後には、「先生、仕事を辞めました。これで母の介護に専念できます」 …
2026-09-09 「本当はここで最期までいたかった」――施設を追われる高齢者 認知症の方の施設選びについて、最近とても強く感じることがあります。それは、単に「どの施設が良いか」だけでなく、「その施設にいつまで住み続けられるのか」まで考えなければならない時代になったということです。 私は認知症専門医 …
2026-08-16 家で看取ると決めたご家族へ―私たちがお渡しする一冊 私は在宅医療を20年以上続け、これまで700人以上の患者さんをご自宅で看取らせていただきました。看取りを終えたご家族から、後日お手紙をいただくことがあります。その中で、最も多い言葉があります。「先生、不安でした。でも、最 …
2026-07-14 おむつは介護の敗北ではない―高齢化社会が直面する紙おむつごみ問題 紙おむつと聞くと、多くの方は赤ちゃんを思い浮かべるかもしれません。しかし今、日本で増えているのは子供用ではなく、大人用の紙おむつです。少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、紙おむつごみは増え続けています。その背景に …
2026-06-23 『まだ困っていません』が招いた悲劇―認知症介護で本当に怖いこと 認知症医療に携わっていると、時々とても苦しくなるケースがあります。病気そのものではありません。 「もっと早く動いていれば違ったかもしれない」 そう思わずにはいられないケースです。 認知症は、ある日突然すべてが壊れる病気で …
2026-05-05 “診察なしで処方する時代”は正しいのか―オンライン診療という危うい幻想 近年、オンライン診療は急速に普及しました。特にコロナ禍を契機として、「通院せずに診療を受けられる」という利便性は、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。しかしその一方で、現場の医師として強い違和感を覚える場面が …
2026-02-23 「影の仕事」に潰されるな――ケアマネは、人生の最終章を支える誇り高き仕事 介護サービスの利用計画を作成する専門職、ケアマネジャー(介護支援専門員)。高齢社会の日本において欠かせない存在でありながら、いま「なり手不足」が深刻化しています。背景のひとつが、本来の業務範囲を超えた「シャドーワーク(影 …
2026-01-19 訪問看護を食い物にする「ホスピス型住宅」の正体 近年、一部の訪問看護ステーションが、極めて高額な給与を提示して看護師を集めているケースが目立つようになりました。一見すると「人材確保に成功している優良事業者」に見えるかもしれません。しかし、現場で起きている実態は、本来の …
2025-12-15 初診で28日休職?──オンライン診断書の闇 精神科オンライン診療が普及し、患者にとって医療が身近になりました。通院が難しい人にとってオンライン診療は非常に有効です。しかしその一方で、医療現場では深刻な課題も生じています。それが 「休業診断書があまりに安易に出されて …
2025-08-20 【限界在宅医療】家で死ぬしかない高齢者たち 在宅医療や終末期医療は、近年ますます注目されるテーマです。特に「住み慣れた自宅で最期を迎えたい」という希望を持つ高齢者は少なくありません。しかし現実には、経済的な理由や介護体制の不十分さから、理想とはほど遠い「家で死ぬし …