2026-10-11 認知症が進んだと思ったら薬のせいだった 高齢者を診察していると、「最近ふらつくようになった」「食欲が落ちた」「便秘がひどい」「ぼんやりするようになった」といった訴えをよく耳にします。もちろん、新たな病気が隠れている可能性はあります。しかし、ここで忘れてはいけな …
2026-10-06 夫婦二人とも認知症になったら、家族はどうすればいい? 認知症外来をしていると、ご家族からとても難しい相談を受けることがあります。「先生、父も母も認知症になってしまいました。二人だけで暮らしていて大丈夫でしょうか?」子どもさんからすれば当然心配です。お父さん一人を見ても、一人 …
2026-09-27 SASを放置した34歳、死亡事故で『危険運転致死罪』に―太っていない人も要注意 最近、外来をしていて「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんが増えた」と強く感じます。以前は、「SAS=太った中年男性の病気」というイメージがありました。もちろん肥満は大きな危険因子です。しかし、実際の診療では決してそれ …
2026-09-20 91歳の死まで医師の責任なのか――『治療すれば助かる』という幻想 先日、”在宅介護を受けていた91歳の母親が誤嚥性肺炎で亡くなり、訪問診療を行っていた医療法人が訴えられた”という記事を読みました。 その母親は要介護5で認知症があり、体重は24キロを切るほど低下していました。さらに食べ物 …
2026-09-15 「そこまで介護する必要がありますか?」――自分の人生を捨てないで 認知症外来をしていると、本当に頭が下がるほど介護を頑張っている方に出会います。仕事を休む。旅行にも行かない。友人にも会わない。夜中も何度も起きる。そして、最後には、「先生、仕事を辞めました。これで母の介護に専念できます」 …
2026-09-09 「本当はここで最期までいたかった」――施設を追われる高齢者 認知症の方の施設選びについて、最近とても強く感じることがあります。それは、単に「どの施設が良いか」だけでなく、「その施設にいつまで住み続けられるのか」まで考えなければならない時代になったということです。 私は認知症専門医 …
2026-08-16 家で看取ると決めたご家族へ―私たちがお渡しする一冊 私は在宅医療を20年以上続け、これまで700人以上の患者さんをご自宅で看取らせていただきました。看取りを終えたご家族から、後日お手紙をいただくことがあります。その中で、最も多い言葉があります。「先生、不安でした。でも、最 …
2026-07-14 おむつは介護の敗北ではない―高齢化社会が直面する紙おむつごみ問題 紙おむつと聞くと、多くの方は赤ちゃんを思い浮かべるかもしれません。しかし今、日本で増えているのは子供用ではなく、大人用の紙おむつです。少子化で子供の数は減っているにもかかわらず、紙おむつごみは増え続けています。その背景に …
2026-06-23 『まだ困っていません』が招いた悲劇―認知症介護で本当に怖いこと 認知症医療に携わっていると、時々とても苦しくなるケースがあります。病気そのものではありません。 「もっと早く動いていれば違ったかもしれない」 そう思わずにはいられないケースです。 認知症は、ある日突然すべてが壊れる病気で …
2026-05-05 “診察なしで処方する時代”は正しいのか―オンライン診療という危うい幻想 近年、オンライン診療は急速に普及しました。特にコロナ禍を契機として、「通院せずに診療を受けられる」という利便性は、多くの患者にとって魅力的な選択肢となっています。しかしその一方で、現場の医師として強い違和感を覚える場面が …