はじめての入院 ③

21年間医師をやっていて、患者さんの視点になるといろいろな事に気がつきました。

①    受診の際に、保険証を見せます。

その際、病院がコピーを取って直ぐに返してくれます。

しかし、そのわずかの受け渡しの間でも、返してくれた保険証の受領書にサインをします。

当クリニックでも、保険証を返してもらった、もらっていないというトラブルは結構あります。

特に患者さんが、高齢者の場合、返してもらった事さえ認識していない事もあります。

この方法は、当クリニックでも早速取り入れたいと思いました。

②    救急外来から病室へは、ストレッチャーで入院です。

横になって病院内を移動する事は、皆さんの視線、振動と結構気になるものです。

しかし、その度に看護婦さんが声をかけてくださり、随分安心する事ができました。

③    入院後は、看護婦さんに、適宜声をかけて頂きました。

決してお世辞でなく、どの看護婦さんも、しっかりと教育されている印象でした。

自分が医師であるためか、少し緊張しながらも、しっかりと腹部の触診所見を取ってくれました。

やはり、看護婦さんは天使ですね?

④    八事日赤の看護婦さんは、ナースキャップをしていました。

今では、懐かしい感じがして良い感じでした。

しかし、やはり看護婦さん達は、仕事をする上では不便であるようでした。

⑤    右手のバーコードが入院中は重要です。

点滴の交換の度に、バーコードを読み取ります。

これで、患者さんの点滴間違いは、随分減る事になります。


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⑥    院内の電子化のお陰で、会計等の時間は短縮されました。

支払も、機械でキャッシュカードも使えます。

その為、瞬時に支払いも終了しました。

⑦    病院には、タオルも石鹸も歯ブラシも歯磨き粉も用意されていません。

もちろんホテルではありませんので、その事はわかっていました。

しかし、退院の日に始めて食事をする際、お箸も自分で用意する事は知りませんでした。

忙しい看護婦さんにお願いして割り箸を頂きました。

⑧    入院中はもちろん、お風呂には入れません。

暑い蒸しタオルが配られます。

それで、結構身体はすっきりするものでした。

⑨    個室は、約20㎡でした。

このぐらいあると、患者さん、家族、見舞いの方が来てもしばらく話をする事ができます。

介護施設等の個室もこの20㎡が、一つの基準になっています。

やはり、これぐらいのスペースは必要であると感じました。

これからの当グループの住宅型有料?等の建築の際の参考にしたいと感じました。

⑩    主治医の先生は、消化器内科のナンバー2の林克実先生でした。

ナンバー2といっても、自分より2年下の先生でした。

自分も年を取ったと感じるとともに、一般病院から、医師が開業等で流出している事も一因であると感じました。

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