私自身毎年花粉症がひどく抗アレルギー剤を飲んでいました。この本で書かれているようにビタミンDを5000単位摂取することで血中濃度が50を超えてからは、まったく薬を飲まなくても花粉症の症状がありません。オーソモレキュラー凄い!
- ビタミンDには骨を丈夫にするだけでなく、全身の免疫を調節する働きがあり、1週間で花粉症を撃退するための有力な武器になります。それほどビタミンDの免疫に対する効果は大きいのです。
- トランプ前米大統領のコロナ治療薬として一躍脚光を浴びたビタミンD
- 医師団が行ったのが、抗体カクテル療法(コロナウイルスに対して効果が高いと判断された2種類の抗体を組み合わせて点滴で投与する方法)と同時に、ビタミンDと亜鉛とを投与することでした。
- 腸内環境を整えて善玉菌の働きを良くすることは、免疫力アップにつながり、花粉症をはじめとするアレルギー症状が改善します。
- ビタミンDは、日本人の 98%に不足しているといわれています。
- 花粉症を完治させるための最善の方法はオーソモレキュラー療法であり、とくに免疫強化に不可欠でありながら日本人に不足しがちなビタミンDやAをしっかりと補うことは、1週間で花粉症を克服する最強の武器になる。
- オーソモレキュラーは「医食同源」の進化形。
- しらすにはビタミンDとAとが豊富なので、おすすめの食材です。
- 「オーソ」とは「整える」、「モレキュラー」は分子という意味で、「オーソモレキュラー」は「分子整合栄養医学」と訳されます。わかりやすくいえば、もともと体の中にある分子を整える医学ということです。
- ナイアシン(ビタミンB3)が欠乏すると「ペラグラ」という病気になります。ペラグラが進行すると、幻聴や幻覚、妄想などの症状が出ます。 博士は、こうしたペラグラによる精神症状が、今でいう「統合失調症」という精神疾患の症状とよく似ている
- ビタミンCは風邪を予防しようと考えるなら1日に最低でも500㎎は必要ですし、皮膚がコラーゲンをたくさんつくって肌をプルプルにするには1日2000㎎以上はとりたい。
- カロリーはなるべく脂質でとること。糖質もまたオーソモレキュラーの効果を妨げる要因の1つになります。
- 運動不足の人は適度に運動している人よりタンパク質が必要で、1日中デスクワークをしている人は、適度に運動をしている人よりも、お肉をたくさん食べなくてはいけないということです。寝たきりの老人がどんどん瘦せて手足が衰えていくのは、単に筋肉を使わないからというだけでなく、タンパク質のロスが大きいからでもあるのです。
- 食べたタンパク質を生かすも殺すも「腸」
- さまざまな免疫物質は腸から生まれる 腸管は、体内に存在する免疫細胞の約 60%が集まる人体で最大の免疫器官といわれます。
- 善玉菌を増やすには、ヨーグルトより繊維
- 人の腸内細菌のバランスは、基本的に生まれてくるときにお母さんの細菌バランスを受け継ぎますが(膣や産道の細菌のバランスは腸内細菌のバランスとほぼ同じで、生まれてくるときに母体から細菌を受けとります)、生まれてから飲むお乳によってもバランスが変わり、だいたい生後7日目ぐらいで決まります。
- そうして一度、腸内細菌のバランスが決まると、腸壁はそれで埋め尽くされてしまうため、後から新しい善玉菌を入れても、なかなか腸内には定着しません。
- キムチや野沢菜漬けなどは、良質の乳酸菌を含みさらに食物繊維も豊富な食材です。しかもヨーグルトのように乳タンパクによる弊害の心配がありません。
- 近年、腸内環境を悪化させる疾患として「リーキーガット症候群」(LGS)が注目されています。Leaky(漏れる)Gut(腸)Syndrome(症候群)の造語で、日本語では「腸管壁浸漏症候群」「腸漏れ症候群」といわれます。
- リーキーガット症候群によって腸のネットワークの結びつきが弱くなるとGLP‐1の分泌が減り、インスリンが出にくくなります。その結果、血糖値がなかなか下がらず糖尿病になりやすくなるのです。
- 不安感をなくし精神を安定させることから「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、その約 90%が腸でつくられています。
- コロナに罹患して重症化し集中治療室に入っている人たちを、ビタミンDを飲ませるグループと飲ませないグループとに分け、死亡率を比較するという驚くべき研究も行われました。 結果は、血中のビタミンD濃度が 20 ng/mL以下の場合の死亡率は 99%、 30 ng/mL以上なら4%
- ACAMは、2015年の学会においてビタミンDの血中濃度の推奨範囲は 50 ~ 80 ng/mLであると公式に示しました。
- 病院で骨粗しょう症の治療薬として処方されるビタミンD剤は、薬剤としての強い作用が求められるため、主に活性型が使われ、その効果とともに高カルシウム血症などの副作用も生じることが知られています。
- オーソモレキュラーでサプリメントを使うときの基本は、活性型になる1つ前の段階の前駆体の状態のもの(プレカーサーまたは前駆物質といいます)を補うことです。つまり、より天然に近い状態のものということです。 ビタミンDでいえば、肝臓で代謝されて血中に貯蓄される 25(OH)ビタミンD3の状態です。
- サプリメントを購入するときは、成分表示を見て 25(OH)ビタミンD3であることを確認してください。
- もし、記載のない場合は、含有量の単位が IU であればプレカーサーと考えていいでしょう。
- ビタミンAが不足していると男性では精子が、女性では胎盤が、それぞれできにくくなることがあります。 さらに、ビタミンAの不足はがんの発生リスクを高めます。たとえば、血液中のビタミンA(レチノール)濃度が低いほど、子宮頸がんの原因となるHPV(human papillomavirus=ヒトパピローマウイルス)による子宮頸部上皮内がん(上皮細胞から発生したがんが上皮内にとどまっている段階)のリスクが上がることがわかっています。
- ビタミンDにも抗がん作用のあることがわかってきており、子宮頸がんの治療においてビタミンDとAとの併用は必須です。
- 男性が亜鉛不足になりやすいのは、精子の生成に亜鉛が不可欠だからです。前立腺にも亜鉛がたくさん存在しています。男性は意識して亜鉛をとりましょう。
- 生理痛のある女性にビタミンDを経口投与したところ2ヶ月後には 40%の女性に痛みの軽減の報告のあったことや、ビタミンDの血中濃度が低いと子宮筋腫のリスクが 32%上昇するとの報告も寄せられています。
- ビタミンDは、脳の神経細胞を酸化ストレスから守ることで、脳の老化や認知機能の低下、うつ病などを防ぐ可能性があることがわかってきたのです。
- ビタミンDの濃度が低いと男性で4・6倍、女性で2・7倍、大腸がんになりやすいというレポートが寄せられています。 また、ビタミンDの血中濃度が 20 ng/mL上昇すると、直腸がんは 59%、結腸がん 22%それぞれ発生を抑えられるとの別の報告や、ビタミンDの濃度が高いほど大腸がんや乳がんになるリスクが低くなるという研究データもあります。