平成23年9月28日(水)東濃地科学センターにて『ボケない、めげない、でぶらない』で講演させていただきました。
いつもは認知症や社会資本の話が多いのですが、今回は、従業員の方に健康の知識提供を目的とした講演でした。
健康というとあまりに多くの情報が氾濫していますが、実は以下の4つの生活習慣説明できてしまいます。
要因 タバコ アルコール 運動習慣 体格
要因 | タバコ | アルコール | 運動習慣 | 体格 |
1点 | 吸わない | 飲まないか、1日22.8g未満*1 | 30分以上を週に3-4回以上 | BMI*218.5以上30未満 |
0点 | 吸う | 1日22.8g以上 | 上記以下 | BMI 18.5未満か30以上 |
*1日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本
*2 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
4つの生活習慣について、合計で4点満点のスコアが付きます。
この点数毎に死亡率を調査した結果が報告されています。
生活習慣スコアの1点の差を年齢の差に換算すると、男性では2.8年、女性では4.8年に相当します。
例えば、同じ60歳の男性でもスコアが0点の人(タバコを吸い、大酒を飲み、余り歩かず、やせすぎか太りすぎ)は、スコアが4点満点の人(タバコを吸わず、酒を飲まないかほどほど、よく歩き、やせすぎでも太りすぎでもない)に比べ、老化が11.2歳進んでいるといえるのです。
タバコについては、やはり吸わないにこした事はありません。
しかしタバコは習慣性が強いため、喫煙は“喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)”という全身疾患であり,喫煙者は“患者”ともいわれ、最近ではニコチンを補充する薬や、喫煙自体の満足感を減らすような薬まで出ています。
しかし、やはり最期は意志だと思います。何故なら、死なない程度の心筋梗塞になるとほぼ100%の方が禁煙します。
こうすると、“病気と言うより意志”だと感じてしまいまいます。
私個人的には、従業員さんなら、“辞められないなら、自己責任でどうぞ”と言う考えです。
しかし、経営者で禁煙できない人は、認めません。
会社や従業員そしてその家族への責任を考えれば、『タバコも辞められない人は経営者を辞めるべき』です。
しかし、この国では総理大臣すら禁煙できないのですからやむを得ないかもしれません。
飲酒については、日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本が理想です【両方ではありません】。
中年男性の3割以上が適正外飲酒といわれています。実際に患者さんでも好きなだけお酒を飲んだ方は、脳の萎縮も強く、明らかに寿命は短いと思われます。
個人的見解ですが、『好きなだけタバコを吸って、好きなだけお酒を飲んだ方の寿命は65歳!』と思っています。
次いで運動習慣ですが、働き盛りの方は、これが最も出来ていないようです。
この習慣は、適正な体重維持とも密接に関わってきます。特に、「標準体重より太めの人の方が長寿」
と言われていますが、40歳代であれば、これからの“中年太り”のために少し余裕を持っておいたほうが良いかも知れません。
しかし、これも知的レベルの低い経営者に多いのですが、冷たいものを好み、タバコを吸いながら焼肉を食べる事が好きな方が見えます。
の方々は“暴飲暴食&飲酒”してしまう“心の飢餓”ともいえます。
つまり、常に交感神経が過剰興奮しているため、それを抑えようと、暴飲暴食をしてしまうのです。
私は、初対面の経営者が最初に何を頼むかは、良く観察します。
夏であろうと、暖かい飲み物を頼まれる方は、合格です。アイスコーヒを頼んで、冷たい水をがぶ飲みする方は、少し?です。
皆さんも、家族、会社、社員のために生活習慣を変えてみてはいかがですか?