以前、このブログで紹介した“下町ロケットby池井戸潤”をドラマ化したDVDが発売されました。
早速購入しました。
全編250分であるにもかかわらず、一気に見てしまいました。
原作に負けないほどの出来で感動しました。
いくつか気付いたことを・・
① 主要取引銀行の冷たさ、やはり取引銀行が一行というのは危険です。
以前から言っているのですが、東濃地方でも○○信用銀行一社との取引など、自殺行為です。
② ドラマの佃製作所は、中小企業です。
多くの経営者は、自分と同じと考えているかもしれませんが、中小企業者の定義は、
従業員規模・資本金規模で「製造業・その他の業種で300人以下又は3億円以下 」、
「卸売業で100人以下又は1億円以下 」、 「小売業:50人以下又は5,000万円以下」 、
「サービス業:100人以下又は5,000万円以下」です。
それより小さい規模の経営者は、小規模企業者または零細企業とも呼ばれます。
現在、日本の企業の8割近くは、小規模企業者または零細企業です。
③ ドラマの佃製作所は、お父さんが40年経営し、主人公が跡を継いでいます。
資本金3000万、年間売上100億円、従業員200名。
これって凄いと思いませんか?一人当たりの売上は、製造業といえども、5000万です。
粗利次第ですが、かなり優良な数値です。
④ さらに、売上が、1/10になっても、定期預金を取り崩すことで、1年は保てるキャッシュが
ある点が描かれています。
これも、相当堅実な経営をしてきた証だと思います。
株式会社ザイタックも昨年末に無借金となり、毎月、強制的に定期積金を行っています。
今後は、佃製作所に負けないように、1年分の売上に相当する現金を持つようにしたいと思います。
素晴らしい原作とドラマに感謝するとともに、多くの経営者が、佃製作所を中小企業の規範として、
骨太の経営を目指される事を祈ります。