180分待ち!
東京ディズニーランドの話ではありません。
2016年4月22日(金)から5月24日(火)まで
東京上野の
東京都美術館で開催されている
『生誕300年記念 若冲展』
の話です。
平日だろうが、
朝一番だろうが、
閉館1時間前であろうが
常に、”180分に近い待ち”だそうですから
人気ぶりがうかがえます。
今回の若冲展は、
他の美術展に比べて
マスコミの注目度が半端無く、
会期の1か月前くらいから、
テレビや雑誌、特集本なども沢山刊行されていました。
にも関わらず、展示会の会期はわずか33日間、
混雑はやむを得ないのかもしれません。
幸い自分は、
2日目の閉館ギリギリに
訪れたため
比較的ゆったりと観ることができ、
相当運が良かったようです。
伊藤若冲は正徳6年(1716年)、
京・錦小路にあった青物問屋「枡屋」の長男として生まれ。
主に上方/京都で活躍した
江戸時代中期を代表する日本画家です。
ほぼ同時期には円山応挙や与謝蕪村がいて、
彼らと絵師としての人気を分け合ったと言われています。
京都検定でも、いくつも関連問題が出ていたので
知らないうちに馴染んでいました。
展覧会では、生誕300年を記念して、
初期から晩年までの代表作が紹介されています。
若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と
「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)が
東京で一堂に会すのは初めてだそうです。
各作品、大作が多く
人で混雑していても
遠くから堪能することはできます。
しかし、そこは根性を出して
各作品に近づけば近づくほど、
徹底的に描きこまれた超絶技巧とその緻密さに圧倒されます。
と言っても、全部の作品に近づいて観ることは不可能です。
あとは、図録で補うしかありませんが、
図録購入でさえ、相当並ぶ必要があります。
会期は、明日
2016年5月24日(火)まで
時間と体力と根性があれば
相当にお勧めの展覧会です。