本書で紹介されているように、「最近まったく映画を観ていない」という人はいるかもしれませんが、「映画が嫌いだ」という人を僕は知りません。」は真実だと思います。そしてエンタメとして、「その時、思いついた好きな映画を3本、言ってもらえれば、あなたの性格がわかる」 にも納得です。一読したら一本でも多く映画を観たくなることは間違いありません。
- エンタメの飽食時代〟といえる現在、映画業界はさまざまなコンテンツとの生き残りをかけた競争をしている真っ最中なのです。
- 一般家庭へのテレビの急速な普及やテレビ業界の成長と逆行するように、日本映画界は斜陽化し、五社協定は1971年に崩壊したのです。
- 僕は五社協定が既得権を守ろうとして逆に力を失った経験から学ぶところがあるような気がしてなりません。
- 新しい視点が加わるとエンタメはもっと面白くなる!
- 内向きのドメスティックな競争に未来はないということです。
- 映画業界が競い合うのは、スマホゲームであり、SNSであり、マッチングアプリだからです。
- 映画ビジネスのハイリスクの部分を緩和させた製作委員会方式
- 昔から「映画製作はギャンブル」といわれています。制作費を回収できず赤字に陥る作品が多数存在する一方、大金が転がり込む
- 製作委員会方式は、資金集めやプロモーションの面で有益なシステムである一方、弊害もあります。参加企業が自業界や自社のブランドイメージ面での利益・不利益を優先し、自由な映画制作がままならなくなるケースがあるからです。
- 最も映画を制作している国がどこかご存じでしょうか? 映画にあまり詳しくない僕の知り合い何人かに問いかけたところ、ほとんどがアメリカ(ハリウッド) だと答えました。 確かにアメリカでは多くの作品が制作されていますが、世界一ではありません。正解はインドです。
- 日本は約 18 ドルで、世界ランキングのトップ5に入るほど映画料金は高額となっています。 アジアで最も高いチケット代が設定されているのが日本 です。
- 物価との連動で見ていくと、昔は 映画代と散髪代は等価だった」
- 映画料金の収益は、原則として配給会社と映画館で折半する
- 映画の試写会ではエンドロールが終わってから席を立つのが暗黙のルール
- アメリカの映画館では本編終わりで会場を出ていく人も多く、「エンドロールの終わりまで席を立ってはいけない」という校則のような思考は、いささか堅苦しさを感じます。
- ハリウッドの ビッグバジェット・ムービー(大作映画) は 約1億ドル以上(約140億円以上。ここでは1ドル140円で換算します) の作品を指しますが、邦画は1億円未満がほとんどです。 10 億円超の映画は年間数本しか存在しません。 アメリカでは、学生映画でも100万ドル(約1億4000万円) の制作費が標準です。
- 『五人のカルテ』はほどなくしてテレビドラマ化されますが、それが全世界で大ヒットした医療ドラマ「ER 緊急救命室」 シリーズです。
- 「トップガン」(1986) は当初期待されていた作品ではなく、主人公役もジョン・キューザック、トム・ハンクス、ショーン・ペン、ジョン・トラヴォルタ、ニコラス・ケイジなどが断り、最終的に演じたトム・クルーズも、出演に難色を示していたそうです。
- 映画心理分析で見えてくることは…… 1本目 に挙げる映画→「人にこう思われたい」 という作品 2本目 に挙げる映画→ その人の「根底に流れるテーマ」 の作品 3本目 に挙げる映画→自身のキャラクターについて「バランスを取る」 作品
- グッモーエビアン! あなたが産まれた時、あなたは泣いて周りはみんな笑っていたでしょ! だからあなたが死ぬ時は周りが泣いてあなたが笑っているような、そういう人生を歩みなさい
- 図書館戦争 正論は正しい。ただ正論を武器にするのは正しくない
- ナポリの隣人 幸せは目指す場所ではなく帰る家だ
- リトル・ミス・サンシャイン 負け犬は負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ
- 私はたくさんの映画に出演しましたが、『麻雀放浪記』は自分にとって特別な映画だし大好きな作品です。そして『麻雀放浪記』が大好きな人が、私は大好きなんです」