オールドメディアの限界。真実を見抜く力とは?

オールドメディアの限界。真実を見抜く力とは?

テレビ、ラジオ、新聞といったオールドメディアは、私たちの生活の中で長らく「情報源」としての役割を果たしてきました。しかし、これらの媒体がスポンサーからの収入に依存している以上、その「情報の純度」には限界があります。特に投資商品、保険商品、不動産投資といった分野においては、スポンサー企業に都合の良い情報だけが流されているケースが少なくありません。

目次

1.スポンサーに支配される情報構造

テレビ番組や新聞記事には、「協賛」「提供」といった言葉がつきものです。つまり、番組制作や記事の発行には企業の資金が使われており、その企業にとって不都合な内容が掲載される可能性は極めて低いのです。たとえば、保険会社がスポンサーとなっている番組で、「保険は不要」「保険商品はコストパフォーマンスが悪い」といった情報が流れることはまずありません。同様に、証券会社が提供する番組で「個別株の売買はやめた方がいい」といった中立的な意見が紹介されることも考えにくいでしょう。

つまり、マスメディアは「スポンサーの顔色をうかがいながら報道する仕組み」になっているのです。これは報道の自由を妨げる構造的な問題であり、視聴者・読者にとっては大きな情報リスクとなります。

2.投資や保険、不動産情報の“偏向報道”

特に資産運用や保険、不動産といった分野では、消費者の無知に付け込んだ商品設計が多く見られます。複雑な手数料体系、理解しづらいリスク構造、長期契約による縛り――これらの仕組みは、表面的には「安心」「お得」と謳われていますが、実際には販売者側に有利な設計が施されています。

マスメディアは、これらの商品を「夢のある未来設計」「安心の備え」として紹介することが多く、リスク面にはあまり触れません。これは、スポンサーとの関係性ゆえの“忖度”が働いている結果とも言えます。

3.SNSは玉石混交だが、選択の自由がある

では、信頼できる情報はどこにあるのか? 答えの一つは、SNSです。Twitter(現X)、YouTube、ブログ、インスタ、Tiktokなど、個人が発信する情報源は多様化しています。もちろん、SNSには怪しい情報も混ざっています。詐欺まがいの商品を売ろうとする発信者も存在しますし、根拠のないデマが拡散されるリスクもあります。

しかし、それでもSNSが優れているのは、「取捨選択の自由がある」という点です。自分で複数の情報源を比較し、納得のいく意見や根拠のあるデータを選ぶことができます。良質なインフルエンサーは、ステルスマーケティングや企業の圧力に屈しないポリシーを掲げており、フォロワーの信頼を守るために透明性の高い発信を続けています。

4.情報リテラシーこそ最大の武器

現代においては、情報を「受け取るだけ」の姿勢ではもはや通用しません。自ら情報を探し、疑い、検証し、判断するスキル――すなわち「情報リテラシー」が不可欠です。SNS時代の今こそ、自分自身が「編集者」になり、自分にとって本当に必要な情報だけを収集・活用する能力が問われているのです。


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マスメディアを全面的に否定するわけではありません。速報性や現地取材の深さでは依然として強みがあります。しかし、特定の商品や業界に関する情報――特にお金が絡む分野――では、スポンサー依存の構造上、中立性に欠ける可能性があることを常に意識しておくべきです。

5.終わりに

「本当の情報」は、ただ待っていても手に入りません。テレビや新聞が語らない真実を知るためには、自らの手で情報の海に漕ぎ出し、玉石混交の中から「本物」を見極める力が必要です。これは簡単ではありませんが、自分の資産と人生を守るためには避けては通れない道なのです。

 

 

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