2026-04-06 エビデンスだけでは健康になれない 近年、医療の世界では「エビデンス(科学的根拠)」が非常に重視されています。これは当然の流れであり、根拠のない治療や迷信的な健康法によって患者さんが不利益を被らないためには不可欠な考え方です。 しかし一方で、外来診療を続け …
2026-04-01 歯科医師国家試験は「正常」なのか― 毎年1000人以上が脱落する構造的問題 ― 2026年3月、医師・歯科医師国家試験の合格発表が行われました。結果は非常に象徴的です。 医師国家試験:合格率 91.6% 歯科医師国家試験:合格率 61.9% この数字をどう見るか。私は率直に言って、歯科医師国家試験の …
2026-03-16 契約できないのに、投票はできる? 認知症外来を続けていると、選挙の時期になるたびに、ある問いを受けることがあります。 「先生、母も投票に連れて行った方がいいでしょうか?」 家族は少し迷いながら、そう尋ねてきます。 患者さんの中には、政党名を書くことができ …
2026-03-04 名古屋の恥 ――新幹線ホームに漂うタバコ臭 日本を代表する大動脈、東海道新幹線。その中間拠点として圧倒的な存在感を放つのが、私の地元・名古屋駅です。東京と大阪のちょうど中間に位置し、ビジネスと観光の交差点となるこの駅は、いわば「日本の顔の一つ」と言っても過言ではあ …
2026-01-28 患者も歯科医も守れない 矯正治療「一括前払い」という制度の欠陥 歯列矯正は、時間もお金もかかる医療行為です。治療期間は1年半から2年以上、費用は80万〜150万円ほどが一般的でしょう。 多くの歯科医院では、「総額〇〇万円。一括払いも可能です」「一括なら割引します」と案内されます。 一 …
2026-01-14 国保逃れ問題に見る「制度の穴」と日本社会の現実 最近、日本維新の会に関連して、いわゆる「国保逃れ」が問題として取り上げられています。もっとも、この話題は特定の政党や個人に限った不祥事として片付けられるものではありません。むしろ、日本の社会保障制度そのものが抱える構造的 …
2025-12-10 1億円配当でも非課税──知られざる不平等 こんにちは。認知症専門医であり、FPとして税制と社会保障を日々研究している長谷川嘉哉です。 今日は、日本の税制に潜む「誰もが気づかないけれど、実は極めて重大な矛盾」についてお話しします。 それは── 年間1億円の配当所得 …
2025-12-03 預金1億でも“低所得”? 近年、医療費・介護費の膨張にともない、「高齢者の負担をどう設定すべきか」という議論が活発になっています。特に注目されるのが高齢者の“高所得者”区分をどう定義するかという問題です。現行制度では、多くの場合“年金を含む所得額 …
2025-11-26 国民負担増でも医師の特権税制? 日本の医療費は、年々上昇し続けています。高齢化や医療の高度化により医療費が膨張する一方、その負担を支えているのは最終的には国民全体の税金と保険料です。しかし、その医療費を支える国民の多くが知らないまま、「医師・歯科医だけ …
2025-11-12 脱・新聞脳のすすめ―情報を「受け取る」時代から、「選び取る」時代へ―― 私の周囲を見渡しても、50歳以下で新聞を定期購読している人を見かけることはほとんどありません。かつては「朝刊とコーヒー」が日本の朝の定番でしたが、いまやその光景は“昭和の風景”になりつつあります。医療や認知症、ファイナン …