糖質の過剰摂取は、認知症だけでなく多くの疾患の原因であることが分かってきています。だからといって単純に糖質摂取を減らすには無理があります。そんな時に、糖質が少ないチーズは有効です。食事の際の一品にチーズを加えたり、料理にチーズをのせるだけで糖質を増やすことなく満足感が増えます。もちろん間食の際にチーズを取ることも有効です。
そんなチーズの中でもカマンベールチーズを摂取すると脳の神経を保護する「BNDF: Brain-derived neurotrophic factor脳由来神経栄養因子」が増えることが、東京都健康長寿医療センター等の研究で明らかになっています。
BNDFは、記憶を司る海馬領域などに高濃度で存在し、これを増やすことが記憶力を向上させ認知症を予防する可能性があります。特に加齢によりBNDFは減少するため高齢の方にはお薦めです。具体的には、6分割されたカマンベールを1日2ピース程度が理想です。朝1個、夜1個にわけて摂取すれば良いと思われます。
チーズは、BNDFの作用以外にもカルシウムの補充、良質なたんぱく質、豊富なビタミンが含まれますので日々の食事には積極的に取り入れたいものです。