こんな症状があれば受診を

2015-08-14

先回は、受診を拒否される方の受診の方法を紹介しました。それなら、どんな症状があれば受診を勧めればよいのでしょうか?当院の認知症専門外来でお伺いする質問からご紹介します。

1) 服薬管理・・認知症の側頭葉機能スケールが20/30点程度になると、服薬管理ができなくなります。自分で服薬管理ができなければ、認知症を疑って受診してください。

2) 料理・・“料理ができる”とは、メニューを考え、買い物をして、味付けも盛り合わせもできることを言います。同じ料理ばかり作って、味付けも変わってきたら認知症を疑って受診してください。

3) 金銭管理・・自分でお金が下せていますか?買い物もできていますか?財布の中身が、小銭だらけになっていませんか?財産管理もできていますか?これらができなくなってきたら、認知症を疑って受診してください。逆に、カードと暗証番号の管理ができて、ATMでお金が下せていれば、認知症である可能性は低く、あっても軽症です。

4) 身だしなみ・・いつもきちんとしている方が、“髪もボサボサ”“髭もそらない”“来ている服もだらしない”になったら認知症を疑って受診してください。気が付いてもらえるように、日ごろから身だしなみには気を付けましょう。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


5) 車のキズ・・知らないうちに、車に傷がついていませんか?自覚がないことが、認知症の注意力障害を疑わせます。アクセルとブレーキを間違えるような事故を起こせば、大至急認知症を疑って受診してください。

6) 第三者の指摘・・第三者に指摘されれば、まず認知症です。せっかくの第三者の指摘に、“逆切れ”される家族もいますが、これは間違いです。今の時代、わざわざ指摘してくださるには勇気が必要です。素直に指摘を受けて、認知症を疑って受診してください。

以上、参考にしてみてください。

 

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ