本の最初にいきなり、「一生懸命は、現実を直視せず、結果に至るための具体的な方法を考えることを諦め、冷静さを失った者たちが生み出す幻想の世界だ。」です。本の中では、優しい言葉は一切ない、厳しい内容です。だからこそ一読の価値ありです。
- 結果だけが評価されるプロの世界で、姿勢は意味をなさない。
- 一生懸命ではあるが結果は出せない人が組織の中に増え始める。結果として、生産性は下がり続ける。
- 幻想から脱出したければ、諦めることだ。「いまの自分では、永遠に結果を出すことはできない」と降伏することができれば、そこから成功への道は一気に開かれる。
- 時間などの外部要因によって物事が終わることを〝終了〟というのに対し、自らの意志によって区切りをつけることを完了という。〝終了〟の領域に分類されるイベントは、多くの場合「未完了」となり心の中に残り続ける。
- 成果の出る人と出ない人では、実はスタートラインが大きく違う。 未完了の分だけ、スタートラインは自動的に後ろ側に引かれることになる。
- 未完了はおおよそ、 〝ヒト〟(人間関係) 〝モノ〟(使わない物が多い、壊れている、汚れている、残り少ない、複雑になっている) 〝カネ〟(貸し借りがある、不安や懸念がある) の間で起こりやすい。
- 自分自身の完了を最優先に生きると、不思議と同じような人間が集まる。お互い、自身の完了を優先することが分かっているため、それが許容されやすいからだ。
- 稼いでる経営者、大体電車乗ってないから、そこから真似してみたら?
- 自己を変革する上で最も手っ取り早く、そして強力なやり方は、うまくいっている人の真似をすることである。
- できないことを認めることは勇気がいる。 しかし、一旦認めて完全降伏ができれば、あらゆることが新鮮に見えてくる。
- 「やる気と一生懸命さ」だけの人間に、仕事を与えようという人はいない
- 「自分のファッションの好みなんて、まったくどうでもいい。これが統計的に一番売れてる格好ですよと言われたら、それ以外の選択肢はない」
- やりたくないな、カッコ悪いな、恥ずかしいな、という精神的な障壁って、ないんですか?」 と、伝説の営業マンに聞いてみた。彼の答えは非常にシンプルなものだった。 「あるよ。でも、売れないのが一番カッコ悪い」
- 難しいと思ってても、口で〝面白い!〟と言ってしまえば、それはもう面白いコースなんだよ。
- 「今日も忙しいね」という言葉を使うと、「大変だね」「嫌だね」といったネガティブな言葉がその後に続きやすくなる。しかし、「今日も大人気だね」と言い換えると、途端にネガティブな言葉が続きづらくなる。
- 葉は、エネルギーの塊である。だからこそ、丁寧に扱う必要があるのだ。
- アドラーは、子どもを安易にほめてはいけない、と説いている。代わりに使う言葉が、この「ありがとう」である。
- 人を幸福にしようとしている人は、幸福である
- ホステス接客の基本〝さしすせそ〟さしすせそとは、 さ……さすがですね! し……知りませんでした! す……すごいですね! せ……センス抜群ですね! そ……そうなんですね! の5つだ。
- 本当に優秀な人ほど、負けたフリができる。
- 会話をしていて、「この人と会話をしていると、どういうわけか気持ちがいいな」と思ったならば、それはコミュニケーションにおいて相手の方が一枚上手だという証だ。
- 自分の話を優先させず、相手に喋らせることができれば、それだけで相手のコミットメントが引き出される。
- ユダヤ人から教わった面白い教訓がある。それは、「交渉の場においては、Talker is Buyer(話す人は買う人) だ。
- 成果は、簡単には出ない。 しかし、続ければ確実に出る。
- お金持ちになりたいのではなく、お金を〝使いたい〟人の多くは、お金を使うことで〝優越感〟を得ている。
- 私は、このグループに属する人たちを、資本主義と承認欲求の罠にかかった〝大量消費者〟と呼ぶようにしている。
- 真のお金持ちは、一時的に自分の欲求を満たす消費や、見栄や優越感のためのお金は使わない。
- 誰かの役に立つなんて思わない方がいい相手に何かを与えている〝風〟で、実態は相手からエネルギーを奪う行為である。 このように、自分はGiverだと思っていても、無意識のうちにTakerになっている人がほとんどだ。
- 自分が満たされてないと、Giverにはなれない Giveの本質を見失ってはならない。自分の中にないものは、与えられない。
- 他者に貢献する何よりも前に、まずは自分自身に貢献することだ。
- 本質的なGiverの周りには、満たされた人が集まる。 そこには、誰ひとりとして相手からエネルギーを奪おう、自分の不足を相手に満たしてもらおうという人間がいない。
